付箋も張りたくなるよね。
どうしても心が震えてしまう。
孤独感に襲われる。
自分が小さくみえる。
一歩踏み出せなくなる。
…そんな弱気の日に誰かと会いたくなる。
でもそれはすがりつきたくなる気持ちの裏返し。
それでは自分と会う人も嫌になるだろう。
昔は気が付かなかった。
友人の心意気に甘えていた。
だからいずれしんどくなって離れていく。
ホントに誰もが最後離れていった。
間違っていたのは自分。
弱さは自身で向き合うもの。
目をそむけない。
その作業の手助けをチャンドラーは惜しみなくしてくれる。
孤高の騎士、マーロウを寄り添わせてくれる。
一緒に旅に出る。
誰にも言わない。見せない。
そしてさっき旅から帰ってきた。
心が晴れた、というわけではない。
でもこの流れでもう一度やり直そうと思えた。
外の喧騒が変わって聞こえてきた。
風景が違った色に見えた。
弱さを露呈しながら誰かに会おうと思う気持ちが無くなった。
ホッとしている。
少し一人になっていてもイイじゃないかと気持ちが軽くなれる。
また愛読書に救われた。