水木しげるや柳田国男が地方の山村
に言い伝えられる妖怪や怪物を描き出して我々に沢山のことをおしえてくれる。
やはり怪物はいるんだなと実感する。
嫌なニュースが跋扈する。
魑魅魍魎の夜がやってくる。
いやいや頭がオカシクなってるんじゃないと言いきれる?
魔物は存在するよ。
オカルトでも都市伝説の稚拙な怪談話でもない。
人々の心の奥底にそれは宿して夜な夜な跋扈する。
全ての引き金は共通している。
間違いなくそれは在る。
お金も性癖も承認し欲求もその他すべてに当てはまる。
欲望という名の引き金は自分も含めて皆持ち合わせている。
この怪物を飼い馴らすことが難しくなっている。
電脳社会が拍車をかけている。
見えなくていいことが簡単に見れる世の中。
聞えなくていいことがたやすく聞けてしまう世の中。
便利さ手軽さ短時間のサービス……
待てない、こらえられない、我慢できない、不安感の助長社会。
だから「ツナガッテ」いないと恐怖する人。
不安に押しつぶされそうになる人。
便利な通信機器で欲望と不安感を埋めていく。
怪物は姿を変えて飛び立っている。