ローレンス・ブロックが書いた題名は
「聖なる酔っ払いの伝説」ではありませんでした。
「聖なる酒場の挽歌」が正しいです。訂正します。
アル中探偵のマット・スカダーが主人公の。
著者の文章や文体も超絶に上手くて面白いんですが、
なんとも主人公が禁酒セラピーに通い出しているのが
どうも…イマイチ、なんだかなぁ…なのです。
私立探偵ならアル中でとまでは言わないけれどフィリップ・マーロウは
今の時代は合わないのだろうか。
ただイメージが古いだけなのかそれとも言葉の潔癖社会の現れなのか。
特別といえば特別
当たり前と言えば当たり前
嘘偽りのない感謝の気持ち
切なくなるくらいの愛情
そのコインの裏には真っ黒の憎しみと怒り
他の誰も介在できないような
そんな気持ちを持ち続けられるのも
親子だからなのか