営業は目標数字がすべてだ。
洋服屋なら洋服を売れ!
御菓子屋なら菓子を売れ!
不動産屋なら土地を売れ家を売れ!
ガス屋ならガスを売れ!
本屋なら一冊でも多く本を売れ!
保険屋なら保険を売れ!
飲み屋なら酒を売れ!
銀行屋ならローンを組ませろ!
靴屋なら一足でも多く靴を売れ!
ウンザリだ。
あの手この手の口八丁手八丁!!!
クソみたいな煽りに心が折れそうになる。
食っていく為に働いている。
食うために仕事する。
なんのために生きている。
成績が惨憺たるありさまだと言い訳無用の地獄めぐり。
達成すれば王様。
足の引っ張り合い。嫉妬の嵐。虐め。喧嘩。
男の比率が高い営業の場は日常。
一円でも多くライバルよりも給料を上げたい。
隙あらば顧客も横取りしたい。
殺意に近い競争心。
負の空気が充満している。
そんな昭和の遺産みたいな会社がまだまだ沢山ある。
弱肉強食の非情な世界。まだまだある。
こっちが落とされたらお前も道連れだ。
そんな所でしか働いたことがない。
ライバルたちが弱ったらとどめを刺しに行く。
会社員として今まで同じ釜の飯を食った仲間なんてお互いに思ったことなし。
仲間じゃない。ハイエナだ。
怒りが原動力になる。
やられた悔しさが怒りに変わり力をもたらす。
だから笑顔をつくって革靴を磨いて出発できる。
昭和のバリバリ匂いが残っている職場。
パワハラなんてまともに受けて心折れた奴が馬鹿にされるだけ。
接客八大用語なんて朝礼でやるのも社歌を歌わされるのも食べていくため。
経営哲学なんてクソ喰らえ。社会貢献笑っちゃう。
こっちは今日を生きていくために仕事するだけだ。
今日も図々しくなってテレアポとりにいく。
チラシ撒きに行く。
怒りだけが俺のガソリン。