FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

HEREAFTER  「ヒアアフター」

2012-05-12 12:28:27 | 日記
そうとう眠かったのですが、始まって間もなく、バッチリ目が覚めました。


イーストウッドの映画には教会がよく出てくる。

今回も不慮の事故で亡くなった子供の式の様子を映し出していた。

教会が流れ作業の様に親族を入れ替えているところを皮肉に写している。

本来持たなくていいような能力を持った人間は、持たざる者から見ると

一見羨ましがられるが実は失ったもののほうが大きいのかもしれない。

心無い兄貴(これが普通の感覚なんだけども)が弟の能力を使って

一儲けたくらむけれども辛いよね・・・・

「兄貴よォこれは能力なんかじゃなくて呪いなんだよ!わかってくんねえかなあ!」

通じないんだよね・・・



死者と会話が出来る能力を興味半分で嫌がる本人に使わせておいて

本当に交信したことを生々しく実感した途端に怖くなって離れていく。

酷いよね・・・・

孤独の象徴として、この映画でマットデイモンが一人淋しく

食事するシーンが3回も出てくるんだよね。

話しチョットそれるけど、イーストウッドは孤独になっていく男を

描くのがスッゴクうまい!

もう一人この映画で中心人物になっている双子の少年も孤独でのた打ち回るんだよ。

孤独を味わって来なかった人間は信用できないよ。

孤独を避けて誤魔化して生きてきてしまった人間には心を許すことはないと

思うなァ~

売れっ子ニュースキャスターの女性も「死後の世界を見た」ことを

言い出したら地位もお金も恋人も失ったものね・・・・

でもこの女性、強いよ。自分の見てきたこと実感したことを突き詰めて

本にして世間に出しちゃうんだもの。

主人公のマットデイモンと真逆だ。

この描き方もイーストウッドだよ。

いわゆる霊能者の世界観をモチーフに描いているんだけど、テーマは

人間不信や孤独や絶望などから目を背けずに見つめて一度傷づいて、

それでも誰かを何かを信じてもう一度生きていく、本当に自立していく

ここなんじゃないだろうか。



それにしてもイーストウッドは自身の死期を感じ取っているとしか思えないくらい

怒涛のごとく作品を撮っていたよこのころは。

人生のゴールにラストスパートかけている。


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ふつつかよいです

2012-05-11 10:10:45 | 日記


あ”~!

シンドー。

完璧に二日酔いですわ。

でも、朝いちで洗濯済ませて干してきました。

酒が残っても5時起きはガチです。

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怒りの増幅

2012-05-10 12:09:03 | 日記
「遅刻した部下に頭から熱湯 全治3週間 社長逮捕」
産経新聞5月10日(木)10時15分配信


30分遅刻した社員に説教しているうちエキサイトしてきて、しまいには

ストーブにかけていた薬缶の熱湯をぶっかけたとからしいけど・・・・

この滋賀県草津市の29歳の不動産経営者は自分の言葉に

怒りが増幅したんだんだろうね。

多分、普段からその社員に対して腹に据えかねていることもあったのでは?

30分の遅刻は火が付くきっかけにすぎないのではないか。

記事に不動産経営者の文字が載っていたのでたまたま目についたのですが・・・

でも経営者としてうんぬんより人間としてやっちゃいけないです

熱湯かけちゃだめです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

叱ったり、叱られたりの経験は人並みにあると思いますが、

前から感じていたことなんだけど1対1の説教やお叱りの場は

よほどの気を使わないとまずいことになると思う。

叱りつけられる者と叱りつける者が密室でことを進めていくには

覚悟が必要。特に叱りつける方ね!

始める前に自分自身に以下2項目の約束することを強くおススメします。

1)終わる時間を決める。(10分でぜえ~ったい終わる!等々・・・)

2)要点を絞る。(もう我慢できん!が、今日は何々についてだけ怒る!)

このプロセスをすっ飛ばして、社員を掴まえて始めることはキ・ケ・ン。

でもこれを体得できればかなり自分にも自信が湧いてきます。


信頼できるパートナーがいるならば、タイミングを見てその人に

時間が来たら横から止めてもらうのが絶対にイイです。

まあ、とにかく世の中ギスギスして緊張した空気が充満しているので

お互い気を付けて頑張りましょう。


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イーストウッド監督「恐怖のメロディ」

2012-05-09 13:37:27 | 日記
また夜中に面白いのがWOWOWでやってました。


PLAY MISTY FOR ME

このエロール・ガーナーの曲名を題名にしている。

たしか監督第一作目だったと思います。

クリント・イーストウッドの監督の中でもすこぶる面白いのだ。

自分ベスト映画史でもベストテン内には絶対にエントリーだ。

1971年の作品。

処女作品にはその作家の全てが出る、という鉄則によれば

間違いなく映画監督としての

才能が備わっていて、何よりもヘンな男だ。

自分の内面に持っている、嗜好性が生々しく出ている。

イーストウッドはインテリだし読書家だ。

しかもかなり変なものが好きらしい。こういうところも共感が持てる。

ジャズマニアも共感が持てる。

モントレージャズフェスをほとんどドキュメンタリーとして撮っているし、

完全に自分の好きなもの全開で映画に盛り込んでいる。

映画自体の内容は・・・・

地元ラジオの人気DJが遊びで一夜を共にした女にストーカーされるという話。

サスペンス映画の体裁をとりながら、イーストウッドのマゾ性全開になっている。

マゾ性が・・・・

とにかくいい場面が展開されるので観てもらえれば良いんですが・・・

とにかく言いたいのは、主人公がカッコ悪い。

イーストウッドなのに共感持てない。

なぜだ?どーして?

白ブリーフパンツ一丁でオタオタうろたえる姿。

長すぎてむさ苦しい決まってない髪形。

夜中の放送を、俺ってイケてるDJだろ?をムンムン醸し出しているニヤけた表情。

いい車に乗って、独身貴族満喫してるわりにはどこか間抜けだし。

そんなに自分を下げて・・・・・・いったいどうしたっていうんだいキャラハン刑事!

こんな俺を見てくれよ!女ったらしでだらしなくて弱い男の姿も

俺の一部なんだよ!どうだキャーキャー騒いでいる女ども!

極めつけが良く描けている自分の肖像画をあんなにまでしちゃうとは・・・

ガチですよ。間違いない。

そうなのだ。俺には聞こえるよイーストウッドの兄貴っ!あんたの声なき声が。

前作のドン・シーゲル監督「白い肌の異常な夜」出演でで完全に創作意欲・表現欲に

火が付いたのだろう。

さすがはイーストウッドの師匠ドン先生、完全にツボを押さえていたのだ。

今考えたら、あのラストシーンだってイーストウッドの本当のやりたいのとは

違うかもしれない・・・・

きっと、ハリウッド方式でまとめ上げているはずだから

カタルシスはあるんだが。

自分の考えていたラストは、あんなんじゃなくてああなるだろうな・・・・・

傑作です。





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伊丹十三監督特集

2012-05-06 18:37:54 | 日記
ケーブルテレビでは「日本映画専門チャンネル」があります。

そこでここ最近は、伊丹十三特集をしているので楽しみに観ています。

土曜日23時からなので観れる時間としては微妙なのですが月に2回放送するので

今のところ欠かさずに観れてます。

ほとんどの作品を十代と二十代で観ています。

四十代に改めて観ると印象が全然違うので感動します。

昨夜は「あげまん」がやってました。



やっぱり伊丹十三監督は大人の為の映画を作っていたのだなァ~と感動。

四十過ぎのオッサンになって観た方が心に刺さります。

人生経験豊富でモテて才能がある伊丹十三監督の女性観男性観が楽しく学べます。

「ヨーロッパ退屈日記」や「女たちよ!」などのエッセイも最高に面白くて為になる。

もし今も健在だったら何を題材に映画を撮っていただろうか・・・・

かっこいい。男らしい。そんなあこがれの人でしたねェ~。

本当に惜しまれます。

いずれ時間が出来たら、四国松山にある伊丹十三記念館に行きます。

万作君が資料整理しているところ会えるとイイなァ~。

※追伸

暫定ではありますが、最高傑作はやはり「マルサの女2」です。


勿論、個人の好みですが。

先月観たときにも、鳥肌が立つくらい面白かったです。

本田俊之の音楽もこの作品のテーマ曲が一番です。

前作までの興行的な成功と自分の映画の撮り方を掴みとった伊丹十三の勢いが思い切り出ています。

丹波哲郎の存在感も最高です。(鬼平犯科帳のカッコよさ復活です。)

津川雅彦も脂がのっていてカッコいい。

なんといっても三国連太郎がイイ!大好きな「野性の証明」の時と匹敵するくらい演技がスパークしています。

やっぱり、自分自身が登場人物の世代に近づいたからでしょうかとっても身近に響くものがありました。

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