日本の問題と解決策を考える

一石五鳥の地球温暖化防止策を考える
 
日本の真の活性化を考える  吉川忠雄

1%の富裕層に富が集中し、99%が貧しくなっている・・・米国

2011-10-18 18:00:43 | 日記
今「米国は1%の富裕層に富が集中し、99%が貧しくなっている」と国内で批判が高まっています。

夫婦子供2人の4人家族で年収172万円以下・・・と言うレベルの貧困世帯に属する人々の人数は4600万人にもなりました(人口3億人余の中で)・・・4年連続増加しています・・・

失業率は9・6%、ずっと9%台で高止まっています・・・

若者では16%から24%もの失業率となっています・・・

こうしたひどい状況に対し、若者たちを中心とした抗議デモが広がりと長期化を見せています。

米国経済もまだまだ凋落する

2011-10-18 14:50:27 | 日記
欧州経済の没落は明白でが、米国経済の没落も避けられない・・・これからもまだまだ凋落し続けると私は思います。

バブルが余りにも巨大で悪性だったためであり、金融立国を目指したからです。

私の考えでは本来金融は生活や産業を助けるためのもので、社会インフラの役割を主とするべきものです。

しかし単純な資本主義を良しとする考え(市場原理主義)で作られる社会では、民間の金融機関もまた自己の営利を追求することを主たる目的として行きます。

それは社会的な価値を何ら生み出すこと無く、利益のみを自己目的として資金を転がすだけで安易に金儲けを図る考えや行動を助長します。

その行きつく先は、実物経済よりはるかに巨額な資金を投機に回す「投機型金融資本主義」です。

かつて日本でも好況続きに浮かれた末、投機の方が主となるバブル経済に変化し、破裂して痛い目を見ました。(金融立国までは目指してはいなかったけれども)

それから十数年後に、こんどは金融立国を目指した米英およびユーロ圏の一部がはるかにグローバルで巨大なバブルを引き起こし、破裂させました。

米国(の主流)は貿易赤字が巨額ななまま、投機システムを拡充して世界から資金を呼び込み、投機で儲けようとしました。

ですからベースが製造業だった20年前の日本より、今の米国は金額でも体質でもはるかに傷が深いのです。

オバマ米政府は大財政出動と大金融緩和でこれまで何とか経済恐慌を緩やかなものにして来ましたが、
財政赤字が限度に迫ってもなお、失業率も貧困の拡大も止められません。

明るい話はシエールガスの開発に成功し、天然ガスの輸入大国から輸出大国になれる目途がついたことです。

しかし、オバマが狙う「製造業の復活」についてはドル安の環境は作ったものの、その立て直しや育成は簡単ではなく、長い期間が掛かります。

{なお、そのうち、米軍の日本、特に沖縄への駐留も財政難で負担になって来るでしょう。

米軍沖縄基地を頼みとする抑止論をいつまでも持ち続け、日本が自主的に外交と防衛をする覚悟を持たないと、中国漁船衝突事件時の仙石官房長官(当時)の対応よりひどい「対米従属のまま、中国にも従属する」ことになりかねません。}

統一通貨ユーロ、米欧バブル崩壊後に矛盾を露呈し、経済危機を加速

2011-10-18 07:58:12 | 日記
10年前、統一通貨ユーロが導入された時は、そのメリットが大宣伝され、圏内の経済は上手く回っていました。

大きくなった市場を活かしてユーロの評価は見事に上がり、一時は「1ユーロ=160円台」になりました。

株価水準や信用が高くなったので域内の企業や銀行は資金調達が非常にやり易くなり、またユーロを後ろ盾にできた国々は安易に借金をするようになり、潤沢なお金で消費を謳歌しました。

しかし、その繁栄は表面的なもの(金融を主としたもの)に過ぎなかったのです。

欧州の実態経済は地盤沈下をしていたのです。(北欧の一部を除いて)

巨大な欧米バブルの一翼を担っていたこともあり、リーマン・ショックの金融危機とその後の世界不況でその弱味が露呈してきました。

余りに放漫な政治・経済をやったギリシャをはじめ、貿易赤字+財政赤字の南欧各国がユーロを導入しているがゆえに自国通貨を切り下げて安く観光できるようにして外からの客を増やすとか、安く製造して輸出するとかの手段が取れないわけです。

自国でユーロを勝手に印刷することもできません。

国債を発行しても自国では買ってもらえず、外国の政府や銀行などに高金利を付けて買ってもらってようやくしのいで来ました。

ギリシャは急きょ大増税緊縮政策を取りましたが、国内がデフレ大不況となり、かえって税が減収となってしまいました。

その「デフォルト」はもはや避けられず、今はどのようにそのショックを和らげるか・・・連鎖倒産や連鎖破綻を防ぐか・・・の対策が議論の焦点になっています。

そして不安な銀行等への公的資金注入が決められました。

これで確かに直近の銀行の信用危機は緩和された・・・が・・・各国の財政赤字が増え、その国債はむしろ危機が深まることになって行く・・・

欧州の緊縮政策と信用不安による景気悪化が今後も世界経済の足をひっぱり続けることになります。