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日本の真の活性化を考える  吉川忠雄

欧州発「第2のリーマン・ショック」になるか?

2011-10-22 16:50:42 | 日記
 南欧諸国は「ユーロの信用」にあぐらをかき、「貿易赤字と財政赤字」を両方拡大・・・リーマン・ショック以降「持続不能」が露呈・・・そこを米国投機筋などに付け込まれ一気に危機が拡大

ギリシャ危機に始まって、さらに南欧各国の信用不安が広がる状況に・・・

さらには、「第2のリーマン・ショック」、欧州発「世界大恐慌」の可能性高まる!・・・とまで騒がれています。

これは「煽り」なのでしょうか? 本当に危ないのでしょうか?


 EUでは、統一通貨ユーロは維持できるか、それとも消滅か? のせめぎ合いになっています。

財政・金融政策は各国別々のままで通貨政策のみ統一することはもともと無理だったから、不況時に矛盾が噴出した・・・だから、この危機を乗り越えるために、「財政・金融政策も統一」すべきだと言う主張が強く出て来ました。

しかし、主権をEUの機構に譲り渡すことを嫌がると言う各国民からの反発も考えられます。

そして、「財政・金融政策も統一」することを追求したとしても、決定や実行が遅れ遅れになれば・・・危機の回避には間に合わない・・・

「世界大恐慌」と言うほどの実感はないが・・ズルズル不況が強まり・・・アジアの新興国にまで不況が広がって・・・二番底になって長引く・・・

と言う可能性が高いように私には思えます。

その中で日本ができるだけ被害を少なくし、突破口を開く=ピンチをチャンスに変える・・・ことはやり方次第では十分可能だと私は思います。

ただし、それを良く考えられるか?、選べるか?、実行できるか? ・・・それが肝心だと思います。


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注{当初、ユーロは強い経済のドイツなどが加わっているし、大きな経済圏の統一通貨と言うふれこみで期待と信用を集めました。

ドイツは域内で一層輸出が増え、利益を得ました。

南欧諸国は製造業をはじめ競争力が弱く貿易赤字なのに、ユーロの信用を利用して有利に外国に国債を買ってもらい、また民間資金も集まったので、浮かれたやり方をしていたようです。

たとえばスペインでは不動産投機でのバブルも起きました。

しかし、リーマン・ショックでバブルが崩壊、以降不動産価格は下落し続け、不良債権は処理されずに膨らんでいます。}