関西電力と旧保安院が最も安全度が高いと見なして再稼働に踏み切った大飯原発でしたが・・・
専門家が「大飯原発直下の断層は活断層の疑いがある」と指摘したので、原子力規制委員会が関電が掘った調査溝の現地調査を実施。
その結果、渡辺満久・東洋大教授(変動地形学)は「これは明らかに岩盤が一気にズレた活断層だ」と指摘。
そして原発をすぐに停止すべきだ」と主張しました。
他の専門家たちも活断層の可能性を否定できず。
ところが、岡田篤正・立命館大教授は「地すべりの可能性もある」と主張しました。
しかし、地滑りなら低い方の海側の地層がずり落ちる形になっているはずなのに、逆に海側の地層がずり上がっています。
これでは地滑りの可能性はほとんどありえず、活断層によるズレとしか考えられないはず。
それでも島崎規制委員長代理は「実際に調査した関電の意見を聞いた上で判断したい」と語りました。
関電はあいかわらず「あの地層のズレは活断層ではなく、古い地滑りだと考えている。 だから危険は無く大飯原発を止める必要はない」と主張。
・・・「活断層では無い」と判断できる根拠もないのに・・・まさに「稼働ありき」で「何でもそれに都合よく解釈する」従来と変わらない態度です。
規制員会も「もっと調査が必要」と結論を先送りするだけで、「活断層の可能性が高いから、すぐ停止すべき」とするのを避けました。
関西電力も原子力規制委員会も