東電らは「福島の原発事故の原因はすべて津波によるもので、地震だけなら大事故は起こらなかった」と懸命に説明してきています。
もし地震だけでも重要部分が破損していたと判明すると・・・全国にある全原発で再稼働へのハードルが高くなり、非常に困難になる・・・ので、それは認めたくないのです。
1号機は大地震の発生した3・11の翌日の12日にすぐ水素爆発を起こしました。
その建屋の4階部分(ビル7階分の高さで津波が届かない高い所)に非常用復水器という緊急冷却装置(電気無しでも蒸気を水に戻して使って数時間冷却できる)が設置されていました。
国会事故調査委員会の人たちは「非常用復水器や重要配管が破損していないか調査したい」 と東電側に案内を依頼しました。
この時、対応した東電の職員は「建屋の上からすっぽり飛散防止のカバーを掛けたから、そこは真っ暗で調査は無理ですし、行くのは危険ですから我々は案内できません」と強く言い張りました。
ところが、最近、その時点でもそこらはかなり明るかった・・・ことが判明しました。
外側のカバーは半透明で、建屋の屋根は吹き飛んでおり、大きな吹き抜け状の部分がある構造だった上、水銀灯も付けられていたからです。
調査委の話では東電職員のそのときの態度から見て単なる誤認とは考えられないそうです。
それを調査されないように、実態を隠そうとした・・・と考えざるをえません。
今後の安全基準や対策に影響する重要な問題なのに国政調査権の虚偽による意図的妨害の疑いが高く、当時の社長以下の関係者の承認喚問が必要です。
ウソをついてまで隠そうとする姿勢は他にも有りました。 以下に0012・7・15 のブログを再掲示
福島原発1号機は津波到着以前に異常発生・・・東電は津波到着時刻を偽ってそれを隠していた
強制的調査権のある国会事故調報告で明らかに・・・
1号機は津波到着以前に異常発生・・・やはり地震でどこかが壊れていた。 東電は津波到着時刻を偽ってそれを隠していた。
東電は事故後もこれほどウソをついている・・・
東電は数年前から津波のリスクについて外部の地質・地震学者や議員等から何度も繰り返し指摘されていたのに、それをどうしたら無視できるかに力を入れていたという証拠が示された。
そして、3・11では大津波は「想定外の天災」と言い張った。
それだけでなく、・・・想定されていたはずの地震では事故は起こらなかった・・・ことにしようとウソをついていた。
文部科学省は米軍飛行機による放射性物質モニタリング実測データを通知されたのに、官邸に知らせなかったので、住民避難に活用できなかった。
・・・原発を推進する人たちは、全く信用できない人たち・・・