日本の問題と解決策を考える

一石五鳥の地球温暖化防止策を考える
 
日本の真の活性化を考える  吉川忠雄

中国、ガソリン・軽油の硫黄含有量基準が大甘→ようやく日欧並み目指すと決めたが、5年後とは・・・

2013-02-22 18:42:32 | 日記

中国からの大気汚染物質が空から流れて来て、福岡市でPM2・5が一時日本の環境基準を超えました。

中国共産党政府が経済優先で環境対策を先送りして来たことに中国でも国民の批判が高まっています。

大気汚染で特に健康への悪影響がある微小粒子「PM2・5」の原因である硫黄を削減する必要があるのですが・・・

たとえば自動車燃料のガソリン・軽油の硫黄含有量基準が大甘で、上限を150ppmとして来ました。 なお日本とEUでは10ppm。

「党幹部を輩出し、政策決定に強い影響力を持つ国有大手石油産業が設備改修に大きなコストが掛かることを嫌って、環境政策を歪めて来た」との批判があります。

日欧並みの規制基準への改定を北京市・上海市は早く実施し、全国では5年後までに実施すると決めましたが・・・

他に、脱硫・防塵装置を付けない石炭火力の使用による工場や発電所の煤煙など課題は山積しています。

北京大学の発表ではすでに数千人が死亡したそうです。

さらに長期化すると、大気汚染による肺などの健康被害は大変危険です。

数年後から20年後ぐらいに高い確率で発病し、直すことが困難で深刻化します。

こんな遅い対策しかしないのなら、大気汚染下の6億人の中から今後何百何千万人が発病するか知れません。

風下になる韓国と日本にとってもとんでもない迷惑です。 日本は中国に対策を要求し続ける必要があります。

★ なお、中国共産党はかつて小平が米国の過激な市場原理主義のシカゴ派経済学の総帥であるミルトン・フリードマン教授を招いて、中国の数百人の幹部官僚や党の経済学者を前に講演を行わせたほどで、とっくに資本家・富豪側の立場転化しています。 

「社会主義市場経済」と言うのは「口先だけの嘘っぱち」です 

富裕層や企業が多く納税することになる相続税や固定資産税をこれまで取らないようにして来たのも、それを証明しています。

そしてとっくにエゴ的資本主義の立場=反社会主義的・反勤労者的立場転化してしまっています。  

だからこんなに環境対策を後回しにして来たのです。

かつて天安門事件で言論の自由や複数政党制を要求した学生たちと労働者たち(あの時の主流は民主的な社会主義を求めるものだった)を「ブルジョア的だ!」と非難し弾圧した中国共産党幹部の方が実はあの時すでに「よほどブルジョア的」であったことはあまり知られていません。  

権力側はその後全国で魔女狩りのように活動的な労働者たちを大勢弾圧しました。

小平たちがあの弾圧を「社会主義を守るため」と言ったのは”真っ赤な嘘”で、ただ「既得権益集団になっていた共産党幹部たちの独裁体制を守りたい、自分たちへの批判は許したくない」と言うのが本当の理由だったのです)