津波に備え、町役場を高台に移転へ 和歌山・すさみ町(産経新聞) - goo ニュース
和歌山県すさみ町は、津波浸水被害の恐れがある町役場を北東に約1.5キロ離れた紀勢自動車道すさみインターチェンジ付近の高台(海抜約11メートル)に移転する方針を決めた。令和8年3月末までの完成を目指す。この高台にはすでに町立国保すさみ病院、給食センター、すさみ消防署、周参見保育所が移転。町役場が移ることで災害時に迅速に対応できるようになるという。
現役場は平成12年に完成。鉄骨3階建てで、老朽化していないものの、東日本大震災後に県が公表した津波浸水想定で南海トラフ巨大地震発生時に6.8メートルの浸水が想定された。このため、岩田勉町長が昨年11月の町議会全員協議会で、浸水想定域外の高台への移転方針を明らかにした。
計画では周参見保育所北側の農地約5700平方メートルを購入。うち約2千平方メートルに木造平屋建て新役場を建設し、残りの土地に駐車場などを整備する。総事業費は十数億円が見込まれ、国が約7割を補助する。
新年度一般会計当初予算案に農地購入費や設計費などを盛り込む方針。
移転後も現役場は解体せずに窓口機能を残し、空いたスペースは団体や企業に貸し出す予定。町総務課の担当者は「現役場はまだまだ使えるが、災害はいつ起きるかわからないので対応できる場所に移転を計画した」と説明している。
県内では津波対策で高台に庁舎を移す自治体が増えている。海南市役所が平成29年、串本町役場が令和3年に移転。田辺市も今年5月に新市役所庁舎で業務を始める予定になっている。
南海トラフ地震や首都直下地震がもうすぐ起こる、と随分前から言われていましたが、
その前に兵庫県南部地震や東北地方太平洋沖地震が起こり、
あの予報が何だったの?と思いつつ地震は日本全国どこでも起こり得るものだと思い、その日に備えるべきでしょう。
東日本大震災で津波の恐ろしさを知り、
今度は能登半島地震では数メートルの津波でも大きな被害がある事を知りました。
そんな中、津波が来るまでの時間が数分やら10分と言われている和歌山県です。
特に公的機関は地震発生直後から司令塔として動かねばなりません。
その為、沿岸部にある自治体の庁舎は随時高台に移転し、すさみ町も2年後に移転するようです。
ただ和歌山県南部に位置する自治体としては遅すぎる感も否めません。
移転までに大地震が起こらない事を祈るばかりです。
すさみ町と聞けばやはり先日の林野火災によりメガソーラー発電所の事を思い出します。
これは太陽光パネルの被災。
— 石川和男(政策アナリスト) (@kazuo_ishikawa) January 15, 2024
撤去など取扱いに十分ご注意を。
〜防災ヘリが出動、14日も消火活動続く 和歌山県すさみ町の林野火災https://t.co/ukyiC5DQHL pic.twitter.com/wO4P44Q2ps
3年前から問題視されていた太陽光発電所です。
こんな太陽光発電所あり? 和歌山県すさみ町。町役場の担当幹部は議会で「シートを張っているから土砂崩れの危険はない」と答弁したそうですが、この現場は小規模な土砂崩れは何度も起きています。 pic.twitter.com/7k2OJJcPsr
— 三枝 玄太郎 (@SaigusaGentaro) July 3, 2021
これは町議会で決めた事だと思いますし、町議を選んだのは町民です。
更には町長の一存で決めた事ではないと思います。
そこで町長について調べてみました。
昨年4月に無投票で選ばれています。
それだけ町民に信頼されているのでしょう。
因みに前町長は橋本明彦氏。当時47歳で、時点との差が約500票です。
すさみ町長選挙 - 2007年04月22日投票 | 和歌山県すさみ町 | 選挙ドットコム (go2senkyo.com)
その後、161票差で岩田氏が現職に勝ち、
すさみ町長選挙 - 2011年04月24日投票 | 和歌山県すさみ町 | 選挙ドットコム (go2senkyo.com)
ずっと岩田氏が橋本氏に競り勝っています。
すさみ町長選挙 - 2015年04月26日投票 | 和歌山県すさみ町 | 選挙ドットコム (go2senkyo.com)
すさみ町長選挙 - 2019年04月21日投票 | 和歌山県すさみ町 | 選挙ドットコム (go2senkyo.com)
で、昨年4月には橋本氏は諦めたのか岩田氏が無投票当選で現在に至っています。
すさみ町長選挙 - 2023年04月23日投票 | 和歌山県すさみ町 | 選挙ドットコム (go2senkyo.com)
任期は2027年までと思いますから、このままだと16年も町長だという事になります。
それだけ町民に信頼されているのかと思うと、何も言えませんが、
それでも昨今の災害でのソーラーパネルの破損や景観を損なう現実を見ると、
もう少し住民の方も太陽光発電も負の部分も考えてもらいたいです。
誘致になるとメーカーは美味しい話ばかりします。
そんな言葉に惑わされて多くの自治体、そして住民の方々は誘致を決めたと思いますが、
数々の弊害を聞き、後悔をしていないのか、最後の最後までメーカーは責任を持ってくれるのか、
契約書も当然ですが、場合によっては破産する事もあるのですから、その点慎重にしてもらいたいです。
話が津波対策からメガソーラー発電所に飛んでしまいましたが、
自然災害に備える意味では同じ事です。 ちょっと無理筋?
津波対策は出来るだけ早く、そして太陽光発電所については美味しい話に乗らず、十分考えて決断してもらいたいです。
太陽光発電については後悔しても負の遺産が大きすぎます。
本当に慎重に考えてもらいたいです。
※追記:奈良県は防災拠点用地にメガソーラー施設だそうで。
奈良県は津波の心配はないというものの、景観を損なう面や自然災害に対処できるのかを慎重に考えてもらいたいです。
奈良県の山下知事が、従来の計画を大きく縮小して、五條市の大規模広域防災拠点の用地にメガソーラー施設などを整備すると発表。南海トラフ地震対策より太陽光発電とは、さすがは維新知事。
— Tsukasa Shirakawa(白川司) (@lingualandjp) January 24, 2024
事業見直しの広域防災拠点用地 太陽光発電施設など整備へ|NHKhttps://t.co/f83FW3Zukn