今年3月から始まった齋藤知事に対する告発文書と兵庫県知事選。
次々と新しい情報が報じられているので、もう何が何だか。。。
今は公選法違反や名誉棄損等、訴えられる人、訴える人、裁判沙汰になりそうな勢いです。
登場人物も様々。
特に選挙に影響を与えた立花孝志氏のデマはもっと批判されるべきではと思っています。
検証材料が多過ぎて、過去の自分の記事を探すのも一苦労です。
ですから備忘録としてここに書き記しておきます。
実際の告発文書はこちら⇩
兵庫県を揺るがす「告発文書」を入手|激怒した斎藤元彦知事の評判 | HUNTER(ハンター)
大きく分けると7項目です。
元県民局長は文書の最後に次の言葉で締めくくっています。
※この内容については適宜、議会関係者、警察、マスコミ等へも提供しています。
しかし関係者の名誉を毀損する事が目的ではありませんので取扱いについてはご配慮願います。
兵庫県が少しでも良くなるように各自のご判断で活用していただければありがたいです。よろしくお願いします。
恐らく部下の訴えというか不満を聞き、定年退職前に問題提起をしたかったのではと思います。
(斎藤知事擁護派はそうは思わないでしょうが)
ただ斎藤知事の仲間たち(牛たんクラブ?)が県職の主要メンバーに抜擢されています。
能力で選んだのかもわかりませんが、不満を持つ職員もいたと思います。
01記者発表050322(HP用)(令和5年度の人事)
副知事:片山安孝 総務部長:小橋浩一(今年度は新設した「若者・Z世代応援推進本部」理事)
県民生活部長:井ノ本知明 産業労働部長:原田剛治
次に知事側の動きを見てみます。
告発文書の存在を知った斎藤知事は3月21日に片山副知事に命じて犯人捜しをします。
そして片山副知事は告発文書を書いたのは県民局長だと突き止め3班に分かれて事情聴取をします。(3月25日)
1班の片山副知事は元幹部職員(元県民局長)を、2班の県職員は調査対象A(不倫相手とされる女性)を取り調べます。
そして調査対象Aさんの取り調べ中、元県民局長からの電話をスピーカー通話にして県職員は盗聴?します。
※事情聴取の2日後の知事記者会見で告発文書についての質問に⇩
知事:副知事とも相談しながら対応しました。
職務中に、職場のPCを使用して、事実無根の内容が多数含まれ、かつ、職員の氏名等も例示しながら、ありもしないことを縷々並べた内容を作ったことを本人も認めているので、名誉毀損や信用失墜、県へ業務上も含めて大きなダメージを及ぼしています。
やはり、綱紀粛正しないといけませんので、看過できないと思い、退職を一旦保留し、今後、しっかり調査をしなければいけないと思いますが、然るべき対応をしていくことが、県庁の組織をしっかり立て直す意味でも大事だと思っています。
また8月7日の記者会見では3月25日の事情聴取について記者質問に対し ⇩
元県民局長は、3月25日において、文書は噂話を集めて作成したものであると説明しております。
この事について元県民局長は事実と異なると報道各社に4月1日付で「反論文」を送っています。
【反論文】
「先日の知事記者会見の場で欠席裁判のような形で私の行為をほとんど何の根拠もなく事実無根と公言し、また私の言動を事実とは異なる内容で公にされました」
「ありもしないことを縷々並べた内容を作ったことを本人も認めているという知事の発言がありました」
「私自身がそのことを認めた事実は一切ありません」
また県の公益通報の窓口での通報よりも先に報道機関に文書を送った理由も報道各社に送っていました。
【反論文】
「本来なら保護権益が働く公益通報制度を活用すればよかったのですが、自浄作用が期待できない今の兵庫県では当局内部にある機関は信用出来ません」
元局長は内部通報は信用できないと述べていたその通りになっています。
【特集】兵庫県の主張を覆す文書が存在 元西播磨県民局長の男性「認めていない」 懲戒処分は公益通報者保護法違反か - サンテレビニュース
百条委員会の議長である奥谷氏が元県民局長の私的文書についての説明を遮ったと批判されていましたが、
元県民局長が弁護士を通じて個人情報は伏せて欲しいと百条委員会宛に7月2日付で申し入れていた事は無視できません。
更には私的文書の内容が井ノ本氏らによって県庁内でばら撒かれた事もあり、
元県民局長は自死したと想像します。
秘密にしておきたかった個人的な事、フィクションかノンフィクションか不明ですが、
私的文書が県職員に広まった事を苦にしたと思います。
また元県民局長が公務時間に私的な事をしていたとの理由で停職3か月の処分でしたが、
この事と告発文書は分けて考えるべきです。
告発文書の中身は全て捏造でありデマだったのかです。
今のところ、デマとは言い切れない部分があります。
事実は強い叱責があった事、視察先での土産物を独り占めした事は事実でしょう。
しかしそれは個人の受け止めようによって感じ方も違います。
問題にするほどのものかどうか。
何人かはパワハラを認めていますが、多くは伝聞です。
しかし正直に答えたら知事側に厳しく事情聴取され、挙句の果てに左遷される可能性もあります。
それは副知事の元県民局長への聞き取り方法からも正直にパワハラがあったとは答えらません。
7項目の内、パワハラと贈答品の扱い以外は問題なのかどうかはまだ分かっていません。
いずれにしても知事の初期対応が間違っていました。
告発されたら第三者に調べさせ、その結果を受け止めて対処すれば良かったのです。
そうすれば百条委員会も必要なく、もしかしたら元県民局長は自死しなくても済んだかもわかりません。
過去14年間でPCの私的使用が200時間だったと処分を受けた元県民局長。
議員さんでもやっぱり役所の仕組みを理解して役所の人事や制度に関心がないと、分からないんだろうな。役所が手の内を明かさない最も難しい領域だからな。渡瀬元局長に対する処分は告発したことに対してではなく、添付の通り地方公務員法に反する事実が発覚したからです。ちなみにこの処分に対して本人… https://t.co/mLre7IT9BT pic.twitter.com/i75Fyz5NL9
— 飯田哲史@大阪&日本維新の会 (@satoshi_iida) November 19, 2024
この事にも違和感があります。
なぜ斎藤知事就任後の3年間に絞って処分をしなかったのでしょう。
多い時で1日3時間らしいですが、14年間で200時間だと1年あたりどれだけですか。
14時間。1か月で50分足らず。
均等割りだと1日当たり数分です。
問題にするなら直近の1年間、または斎藤県政の3年間の時間数で処分をすべきでした。
これこそ印象操作です。
知事はもっと誠実に、謙虚にそして誤魔化さず。
公人であるなら、特に県政のトップなら後ろ指をさされないようにして欲しいです。
疑いを掛けられず、胸を張って、そして万人が納得する説明をすべきです。
それが知事としての心得と思ってもらいたいです。