内密出産の出生届に母親名前なしは罪? 法務局「回答いたしかねる」(毎日新聞) - goo ニュース
2022/02/10 10:31
熊本市の慈恵病院が独自に取り組む「内密出産」の手続きに沿って昨年12月に生まれた子供の出生届について、熊本地方法務局は10日、病院が母親の名前を記載せずに提出した場合に罪に問われるかは「個別に判断されるべきで、回答いたしかねる」と病院側に伝えた。病院は14日にも出生届を市に提出する方針だったが、罪に問われないという回答が得られなかったため提出を留保するという。
病院では昨年12月、西日本の10代の女性が「出産を親に知られたくない」として、病院が取り組む内密出産の手続きに沿って病院の新生児相談室長のみに身元を明かして出産。病院は室長以外にも身元を明かすよう説得していたが、女性は翻意しなかった。
戸籍法は、出生から14日以内に親が名前や本籍などを記載した出生届を出さなくてはならないとし、親が提出できない場合は出産に立ち会った医師らが出すと規定。病院は今年1月、担当医師の蓮田健院長が母親の身元情報を記載せずに出生届を提出した場合に公正証書原本不実記載罪に問われるかを文書で同法務局に問い合わせていた。
熊本市の大西一史市長は9日、病院が取り組む内密出産を容認する姿勢に転じたことを明らかにし、病院から母親の名前が記載されていない出生届が提出された場合、同法務局の見解を踏まえて判断する考えを示している。【栗栖由喜】
人は皆、例外なく出産を経て誕生します。
そして妊娠が分かれば両親はじめ身近の人達が祝う慶事でもあります。
ところが、様々な事情で妊娠が喜ばれず、時には母親となる女性が犯罪者になり、
産まれるべき嬰児が闇に葬られる場合もあります。
中絶は別として、そんな不幸な女性が今まで何人もいました。
未婚の女性。不倫も?
高校生や中学生。
海外から働きに来た女性も。
女性や相手の男性に問題があります。
しかし実際苦しむのは殆どが女性です。そして罪に問われるのも女性です。
そんな女性を助ける為、そして赤ちゃんを救う為に慈恵病院はこうのとりゆりかごを設置し、
2年前に内密出産の受け入れを表明し、昨年末には初めての事例が明らかになっています。
ところが、法整備が整っていない為に、未だに出生届が未提出との事です。
それは遺棄された赤ちゃんと違い、病院側が母親の名前を知っているのにもかかわらず、
母親欄を空白にすることが「公正証書原本不実記載罪」に問われる可能性があると想像します。
罪に問われるかどうか。。。。
この事を病院側は熊本地方法務局に問い合わせていたところ
「個別に判断されるべきで回答いたしかねる」との回答。
地方の法務局が判断するには荷が重すぎるという事なのか、どうなのか。
それではなぜ法務省が指導しないのか、法整備が出来ていないのならなぜ国会で討議し法案を通さないのか。。。
色々疑問が沸いてきます。
そもそもこの問題はずっと前、何年も前から問題にすべきでした。
海外を見るとフランスに至っては300年以上前に法整備できていますし、
ドイツでも8年前に法制化しています。
因みに熊本市の慈恵病院の院長は次のように語っています。
内密出産に踏み切る理由を問われた蓮田健院長は「赤ちゃんの遺棄や殺人をなくしたいというのが目標。そもそもの目的に立ち返って、社会の皆さんにもご理解頂きたい」と訴えた。
国内初の「内密出産」へ 「覚悟」の前に立ちはだかる壁 慈恵病院:朝日新聞デジタル (asahi.com)