気になる事  blueのためいき

日々気になる事を記します。共感してくださる方もそうでない方もちょっと立ち止まって考えて頂ければ、うれしいです。

「日朝関係に関する日本の自由民主党、日本社会党、朝鮮労働党の共同宣言」って何?

2022-09-19 01:03:33 | つぶやき

日朝平壌宣言を調べると、

日朝平壌宣言においては、1991年の「日朝関係に関する日本の自由民主党、日本社会党、朝鮮労働党の共同宣言」(三党共同宣言)に関する言及がなされなかった。

とあります。

「三党共同宣言」って何?

初めて聞く宣言です。

これまたwikiによると、●1990年9月28日に「日朝関係に関する日本の自由民主党、日本社会党、朝鮮労働党の共同宣言」

とあります。

日本側は自由民主党の金丸信と日本社会党の田辺誠。

北朝鮮側は朝鮮労働党の金勇淳。

この日本と北朝鮮の3人で合意した宣言です。

まずは1990年9月26日に金丸信と金日成が会談します。

そして28日に日朝3党の共同宣言が発表されたのです。

以下はその時の宣言文です。

三党代表団は、自主・平和・親善の理念にもとづき日朝両国間の関係を正常化し発展させることが両国国民の利益に合致し、新しいアジアと世界の平和と繁栄に寄与すると認めつぎのように宣言する。

 1.三党は、過去に日本が36年間朝鮮人民に与えた大きな不幸と災難、戦後45年間朝鮮人民が受けた損失について、朝鮮民主主義人民共和国に対し、公式的に謝罪を行い十分に償うべきであると認める。自由民主党海部俊樹総裁は、金日成主席に伝えたその親書で、かつて朝鮮に対して日本が与えた不幸な過去が存在したことにふれ、「そのような不幸な過去につきましては、竹下元総理が、昨年3月国会におきまして深い反省と遺憾の意を表明しておりますが、私も内閣総理大臣として、それと全く同じ考えである」ということを明らかにして、日朝両国間の関係を改善する希望を表明した。

 自由民主党代表団団長である金丸信衆議院議員も朝鮮人民に対する日本の過去の植民地支配に対して深く反省する謝罪の意を表明した。三党は、日本政府が国交関係を樹立すると同時に、かつて朝鮮民主主義人民共和国の人民に被らせた損害に対して十分に償うべきであると認める。

 2.三党は、日朝両国間に存在している不正常な状態を解消し、できるだけ早い時期に国交関係を樹立すべきであると認める。

 3.三党は、日朝両国間の関係を改善するために政治・経済・文化などの各分野で交流を発展させ、当面は、通信衛星の利用と、両国間の直行航路を開設することが必要であると認める。

 4.三党は、在日朝鮮人が差別されず、その人権と民族的諸権利と法的地位が尊重されるべきであつて、日本政府は、これを法的にも保証すべきであると認める。

 三党は、また、日本当局が朝鮮民主主義人民共和国と関連して、日本のパスポートに記載した事項を取り除くことが必要であるとみなす。

 5.三党は、朝鮮は一つであり、北と南が対話を通じて平和的に統一を達成することが朝鮮人民の民族的利益に合致すると認める。

 6.三党は、平和で自由なアジアを建設するために共同で努力し、地球上のすべての地域で将来核の脅威がなくなることが必要であると認める。

 7.三党は、朝日両国間の国交樹立の実現と懸案の諸問題を解決するための政府間の交渉が本年11月中に開始されるよう強く働きかけることについて合意した。

 8.三党は、両国人民の念願とアジアと世界の利益に即して、自由民主党と朝鮮労働党、日本社会党と朝鮮労働党間の関係を強化し、相互協調をさらに発展させることを合意した。

1990年9月28日 平壌にて

自由民主党を代表して 金丸信

日本社会党を代表して 田辺誠

朝鮮労働党を代表して 金勇淳

🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄🍄

日朝平壌宣言から遡ること12年、1991年に金日成と自民党と社会党との共同宣言で合意していました。

金丸信は古い体質の自民党議員であり、

田辺誠は中国に南京事件記念館の建設を要請したこれまた国賊ともいえる人物です。

そんな二人と北朝鮮の合意ですが、日朝平壌宣言から12年も前ですから、自虐史観そのものであり、

土下座外交そのものです。

金丸らは日本が朝鮮を植民地支配し、見下し、奴隷のように使っていたと思っていたのでしょうか。

謝罪するのはタダだし、賠償するのも自分たちの腹は痛まない、とでも思っていたのでしょうか。

 

朝鮮統一と非核化の考えで、一見崇高な精神に基づいている様ですが、

日本にとっての最大懸念事案である拉致問題には触れていません。

因みに大韓航空機爆破事件は1987年11月29日に起こり、

その時には拉致被害者の田口八重さんの存在が明らかになっています。

つまり共同宣言の3年前に拉致問題が明らかになっていますから、ここで拉致問題に触れないのはおかしなことです。

これで如何に拉致よりも国交正常化を優先していたのかわかります。

 

いつの時代も、南北朝鮮との関係が拗れるのは日本による朝鮮半島統治問題です。

戦後のGHQ政策の一つにプレスコードがあり、禁止事項の一つに朝鮮人への批判がありましたが、

その検閲項目が戦後ずっと守られてきたからなのか、

関連して自虐史観を徹底して教え込まれた学校教育の結果なのか。。。。

 

一般的には植民地支配と言えば、搾取に抑圧、人権無視にジェノサイド。

悲惨な生活を強いられ、家畜同様、もしくはそれ以下の扱いを受ける悲惨な原住民です。

対して日本の統治は識字率を上げ、インフラ整備に本国と変わらない生活の保障でした。

それをずっと植民地支配で虐げられたと言われていたら堪りません。

 

安倍総理の戦後70年談話では

「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と述べています。

この言葉でどれだけ若者たちが勇気づけられ、日本人としての誇りを持っていいと思ったのか。

自虐史観から脱出していいと思わせてくれた安倍元首相には感謝したいですし、

日本人としての誇りを持つ事を子供たちに教えてくれた総理として胸に刻みたいです。

 

日朝平壌宣言に三党共同宣言。

どちらも自虐史観に基づいた宣言であり、拉致問題無視、国交正常化優先の宣言であり、

拉致被害者を見捨てたような宣言であったと思ってしまいます。

 

※三党共同宣言の日付について

 wikiの日朝平壌宣言の「批判」の項目では三党共同宣言が1991年となっています。

 しかし三党共同宣言の説明文及び宣言文末尾の日付が1990年です。

 これらの事から正しくは1990年だと判断します。

 

 

 

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日朝平壌宣言から20年。 自... | トップ | 金丸信と金日成と文鮮明と。... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まかろん)
2022-09-19 05:05:05
blueさん、仰る通りです。
改めて共同宣言を読み、怒りと悔しさを感じました。

なぜこんなことを日本の議員が宣言したのか。
というか、首相でもない者にこんな宣言を出す
権利があるのでしょうか。

日本人として、恥ずかしくなかったのでしょうか。
私はこんなものに同意させられるなど、自分の全人格を侮辱されるくらい、激痛を感じますが。

>日本の統治は識字率を上げ、インフラ整備に本国と変わらない生活の保障でした。

blueさんのこの言葉に、ほっとしました。

日本の自虐の人たちは、こういうことを
なんとも思わないのでしょうか。

だから安倍さんの功績を功績と思わないのでしょうか。

私は日本人として、不当な自虐外交に激痛を感じますし、経済的にも日本に不利益を産む売国行為だと思っていますが。

先日、新聞で小泉政権時のときの話を読みました。
小泉さんも、国交正常化ばかり急いで、拉致問題は念頭になかったとか。
そのため、安倍さんは事前の根回しから外されていたとか読みました。

正直、なぜこんな危ない国との国交正常化がそんなに嬉しいのか、さっぱり分かりません。

正常化どころか、縁を切ってほしいです。
(拉致問題は、正常化するから進展するのではなく、金と暴力でしか話は動かないと思います)


blueさんのような、まともな見方が広まってほしいです。
返信する
Unknown (blue)
2022-09-20 16:36:09
まかろんさん、こんにちは。

三党共同宣言について外務省や官邸のHPに記載がありません。
あるのは北朝鮮系のサイトだけ。
この事から政府としてこの宣言を公的なものと認めていないのではないかと思います。
素人の勝手な考えですが。。。。
ただ当時の海部首相の親書を持って行っている事から勝手に宣言を出したとも言い切れない部分もあります。

なぜ北朝鮮と国交正常化を望むのか。
利権なのか、自虐史観や在日朝鮮人への懺悔の様なものがあるのか・・・・。
韓国の文在寅前大統領の考えと相通じるものがあるのかもわかりませんね。
返信する
Unknown (まかろん)
2022-09-21 05:08:40
>三党共同宣言について外務省や官邸のHPに記載がありません。

そうなのですか!
いつも、知らないことを教えてくださり、有難うございます。

驚いたので、お礼まで。🙏
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。