【台北=矢板明夫】ペロシ米下院議長が台湾を訪問したことに中国が猛反発し、台湾に圧力をかけ始めた。中国政府は台湾との輸出入の一部停止措置を発動し、業界からは悲鳴が上がる。中国浙江省の治安当局が3日、同省滞在の台湾人男性を「台湾独立分子」として逮捕する〝報復〟も行われ、中国と行き来する台湾ビジネスマンの間では「次は自分かも」と動揺が広がっている。
中国の税関総署が台湾産のかんきつ類果物の輸入停止を発表したのは、ペロシ氏が台湾に到着した翌日の3日。果物から害虫と基準値を超える殺虫剤が検出されたことが理由という。
台湾中南部、雲林県のかんきつ類農家は「寝耳に水だ。今まで問題があると一度も言われたことがなかった。政治的報復であることは言うまでもない」と肩を落とした。
台湾向けの中国産天然砂も輸出が停止された。天然砂は台湾北部で建築材料として使われることが多い。突然の輸出禁止を受け、多くの建設現場で「工期が遅れる」と悲鳴が上がった。
浙江省で国家安全局に逮捕された台湾人男性(32)は数年前、台湾でミニ政党「台湾民族党」に参加し、政治活動をした時期があった。その後、政治の世界から離れ、ビジネスマンとして浙江省と台湾を行き来していたという。
逮捕されたのは、台湾での政治活動が原因。台湾民族党が「台湾の国連加盟をめざす」と目標を掲げていたことから、「台湾独立運動にかかわっていた」と判断されたとみられる。
男性は「反国家分裂法」違反の罪で、懲役10年以上の重い判決が下される可能性があるという。
(以下略)
ロシアのウクライナ侵攻で、話し合えば分かる。とか、
外交交渉をすべきだと言っていた人がいましたが、目を覚ましましたか。
ロシアも中国もいわば独裁国家、民主主義国家ではありません。
自国の為なら、国際法違反であっても平気で侵略をしたり、恫喝をしたりするのです。
台湾にペロシ米下院議長が訪問した事に反発している中国。
報復と称して様々な事を発動しだしました。
輸出入の制限、そして台湾人の拘束。更には台湾近海へミサイル発射もし、
その中の一部は日本の排他的水域、EEZ内にも落下しています。※追記:「落下」では間違って落とした印象なので「着弾」と表現した方がいいのでしょうか。青山さんがブログで指摘しています。
脅しですか?
嫌がらせですか?
これ以上中国に歯向かえばどうなるか分かってるな!! と言いたいのでしょう。
日中外相会談も突然中止すると言ってきた中国。
その理由は、日本がG7と共に中国を非難する共同声明を発表したからとしていますが
ミサイル発射も関係しているかも分かりません。
何せEEZ内に落下したのです。
外相会談で非難されると予想したのでしょう。
これが中国です。
これが独裁国家のやり方です。
ジェノサイドをしている国や、侵略してくるような国に常識は通用しません。
話し合いでどうにかしたいと思っても痛み分けの解決など望めません。
侵略をやめさせようとするなら、こちらが譲歩して初めて相手が納得するのです。
それが独裁国家のやり方、民主主義の感覚は一旦捨てた方が良いでしょう。
日本は中国の恐ろしさを分かっているのでしょうか。
自民党内にも親中派、媚中派がいますが、中国と友好関係を結ぶなど夢のまた夢です。
中国に進出している企業経営者も同じです。
目の前の儲けに気を取られて、中国への警戒が薄れていませんか。
微罪でも重罪に仕立てられて拘束、そして懲役刑を科されることもあります。
最悪死刑もあり得ます。
日本人は中国に対してもっと警戒すべきです。
中国進出の企業、中国への留学生。中国への観光も。
いつ何時、スパイ容疑をかけられるかも分かりません。
そんな国です。
報復を平気でする国だという事をもっと日本人は知っておくべきではないでしょうか。