
今朝のテレビ朝日の「モーニングショー」で岸田一族の総理公邸での記念写真についてあれこれ言っていました。
米・タイム誌
— バジ🐒選挙に行こう (@bazyry2hashiru) June 5, 2023
「このスキャンダルは日本で長らく続く世襲主義の問題だ」
仏『ルモンド』東京特派員
「先進国の中で日本は世襲議員の多さで最悪の国だと思う。世襲主義が蔓延すると政治家と国民の間に乖離ができてしまう。フランスでは世襲議員はほぼいない」#モーニングショー pic.twitter.com/93ezGq7Vkp
で、評論家、タレントまで話がおよび、解説者はどうなのかと。
少々主題から逸れた議論になっていました。
政治家でない親の職業や家系が問題とは思いません。
就職で縁故枠があるのは平等ではないでしょうがタレントはまた別と思います。
石原良純さん、長嶋一茂さんは偉大なる親のお陰でタレント枠で番組起用されたようなものですしね。
では岸田翔太郎氏はどうなのか。
岸信千代氏はどうなのか。
まず岸田翔太郎氏は世襲と少々意味合いが違いますが、
それでも親が総理大臣だから総理秘書官になったのであり、公平な試験を受けたり特に優秀だからとの理由ではなく、
親が抜擢した、つまり「親バカ」の成せる業であり、職権乱用とも言えそうです。
岸信千代氏は出馬を公表した後、父親の岸信夫氏のHPを継続し、
更には家系図を載せた事が問題とされています。
ちょっと問題かもわかりませんが、彼なりのアピールだと言えばそうかなと思います。
この二人の違いは公平か否かです。
岸田翔太郎氏は親が抜擢し、そこには登用試験もありませんし総理秘書官に相応しい経歴経験がありません。
片や岸信千代氏はアピールの仕方が悪かったかもわかりませんが、
議員になったのは親バカは関係なく有権者が彼を支持したからです。
確かに政治家としての実績はないでしょう。
そして父親である岸信夫氏の存在が無ければ当選したかどうかわかりません。
しかし有権者は信千代さんに期待したのです。
きっと地元の為、国の為に働いてくれるだろうと。
もしも期待外れなら次の選挙で投票しなければいいだけです。
ですから有権者の常識と言うか人を見る目がどうかにかかってきます。
世襲だからいけないと言うなら憲法22条の「職業選択の自由」はどうなるのでしょう。
父親が政治家なら立候補できないとなれば「職業選択の自由」違反になります。
因みに自民党議員で大きな影響力を持っている二階俊博さん。
二階氏の長男は御坊市長選に出馬しましたが大差で落選しています。
国会議員と市長では立場も違うし、選ぶ基準も違うのでしょうが、それでも大差で落選ですから。
つまり有能でも実績もないのに岸田翔太郎氏は総理秘書官という重要な仕事に抜擢されました。
これは翔太郎氏が自分の息子だから岸田首相は選んだのです。
自分の息子でなければ翔太郎氏は選ばれなかったでしょう。
今朝のモーニングショーを観ていて世襲について考えました。
どう考えても翔太郎氏は総理秘書官になるには早すぎました。
経験もなく、多分有能でもなく、ただただ親が総理だから選ばれた究極の縁故採用であり、
国家公務員としてはそのような採用方法はどうかと思います。
ただ過去には息子や甥を秘書官に任命した総理は多数いるようです。
【高橋洋一チャンネル】695回 岸田首相の息子が外遊中にお土産を買っていた件 - 気になる事 blueのためいき
岸信介総理の娘婿だった安倍晋太郎氏(就任時32歳)
福田赳夫総理の息子の福田康夫氏(就任時40歳)
宮澤喜一総理の甥の宮澤洋一氏(就任時41歳頃?)
福田康夫総理の息子の福田達夫氏(就任時40歳)
岸田文雄総理の息子、岸田翔太郎氏(就任時31歳)
しかし今後、このような任命は極めて困難になるでしょう。
そう考えると、翔太郎氏は総理秘書官について考える切っ掛けを作ってくれた人物になりそうです。