鎌倉の町を散歩の途中で見つけたナニワイバラの垣根。
ナニワイバラは、5弁の白い花びらとまん中の黄色い雄しべが特徴的な花です。これでもかといっぱい花を咲かせます。花言葉は「清純な愛」そして「静かな愛と敬意」。花言葉に似合わず、枝にある棘は鋭く、とても素手で触れるものではありません。花が咲けば、不思議なものでその香りに誘われ、ミツバチでしょうか、雄しべの花粉を目当てに飛んできます。受粉が終われば、花はさっさと白い花弁を1枚づづ落とし、実が熟すの待つわけです。この実は儀果と言うらしく、秋に赤橙色に熟し、生薬で金桜子(きんおうし)といい、薬効があると、資料に書いてありました。この花は、中国原産で江戸時代に難波商人が中国から日本にもたらしたことから、その名前ナニワイバラとなったようです。可憐な綺麗な花なので、もう少し気の利いた名前であってもようさそうですが、結構、繁殖力があり、花はともかく、その棘がやっかいなので、こんな名前になったのかもしれません。学名は、Rosa laevigata 、何故かケルト語の「rhodd(赤色)」からきており、種小名のlaevigataは「無毛で滑らか」という意味。どうしてその学名になったのかの解説はありませんでした。
新型コロナ感染防止のための外出自粛で巣ごもりしていますと、路傍の花ひとつにもあれやこれやと妄想が働き、ものごとをより突っ込んで知りたくなりました。人生、生きているだけで丸儲け。こんなに時間があるなんて滅多にないチャンス。ああだこうだと批判めいたことを言う身分ではないので、前向きに時間を使うしかないですね。