土山宿から9.9キロ。東海道で箱根峠につぐ、その昔は追いはぎも出た難所である鈴鹿峠の下にあることから坂下宿と呼ばれています。峠越えの荷物を運ぶ馬子たちがいた宿場で、江戸から来た旅人は草鞋のひもを結び直し、鈴鹿峠越えに臨んだものと思われます。
写真は坂下宿から三子山(みつごやま 568m)を撮った1枚。歩いていたら地元の老人から「あれが三子山だよ」と誇らしげに教えられたものですから、思わず振り返り眺めました。地図を見ますと三子山の左側を鈴鹿峠(標高357m)が通っています。旅人の目印になった美しい姿の山です。広重は筆捨茶屋と筆捨山を描きましたが、残念ながらその山を見ることはできませんでした。
坂下宿から関宿までは鈴鹿川を国道1号線に沿っての下り坂。まだ本日の旅程の三分の一を過ぎたばかりのため、ただひたすら歩きました。
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