見どころ満載の城願寺をあとにして次の目的地である城山に向かいました。はじめは舗装された道を登っていきますが、ジグザグではなくほぼ真っすぐの道が続きます。民家も結構ありますので住民の方も毎日の上り下りが大変かと思いつつ、一歩づつ歩みを進めました。改めて地図を見直せば、城山山頂の標高は563mあります。鎌倉アルプスの最高点でも150m強なので海抜から一気に登るのはキツイ訳です。時々振り返り来た道を眺めますが、湯河原沖相模湾の海はキラキラと輝き疲れを癒してくれます。
さて今朝、JR湯河原駅を下りたらすぐに観光案内所に行きしとどの窟までの観光案内図をもらいました。その際に係の人から昨年の大雨で登山道の数か所が通行不能になっているので、幕山公園の方から登った方が良いと勧められました。しかしこの城願寺から城山経由でしとどの窟に行くコースは、土肥実平の妻がしとどの窟まで食料を運んだという故実を体感することが目的なので譲れません。最終的に自己責任ですからと言われ、このコースに来たのですが、結果的にはなんら問題はありませんでした。通行止めの場所のすぐ横からは山道の登山道があり、それを進めば途中で舗装道路に合流しました。
10時少し前に城願寺を出、11時30分には城山山頂に到着しました。1時間30分でほぼ500m登ったことになります。今年70歳になる老人の足にしてはまず上出来と思いました。写真は城山山頂の風景。南は相模湾で初島から伊豆大島、東は幕山から真鶴の町が見え、真鶴半島の三石も眺望できます。さらにその向こうには三浦半島、更に相模湾・東京湾の彼方には房総半島の工場地帯や山々が眺望できました。果たして頼朝が上陸した千葉県鋸南町の猟(竜)島はどこか探しましたが、多分正面の山の麓だろうと想像し、約60km先まで小舟で7人も乗って渡るのは至難であるなど思いを廻らしました。