昨日より30分早く家を出てSL撮影ポイントの鉄橋に向かった。
それなのに公園の駐車場は既に満車。仕方がないので路肩に車を停めた。
いつもの鉄橋脇に行ってみると 既に場所確保にと三脚が並んでいる。
そのバリケードに気圧されることなくウロウロしてはファインダーを覗き、自分のイメージを作り上げる。
私が今日撮りたいのは「SLを撮る人」だ。 いや「撮る人」ではなくて「SLに手を振る人」なのだ。
できれば、「可愛い幼稚園児が並んで手を振る向こうにSL」なんてのが撮れたら最高と思いながら足元の雪を崩し、川に滑り落ちないようにと慎重に歩き回った。
川面には「ハスの葉氷」が浮いていて寒さを醸し出している。
「ハスの葉氷の向こうにSL」と云うのも良いな・・・・と思ったのだが 直ぐに妄想を消し去った。「二兎追うものは・・・」の故事がある。
東京から来たと云う若者も同じことを考えたようで、氷と鉄橋を眺めて悩んでいる。
タクシーで乗り付ける人がいたりしてカメラマンがどんどん増え、そしてついにSLの煙が見えてきた。
望遠ズームを付けた私のカメラにもSLの姿が捉えられた。
先ずSLに向けてシャッターを押した。
興業の晴れ舞台にいるような機関士の姿もみえた。
直ぐに本来の目的である「手を振る人」に照準を合わせてズームを調整しシャッターを押した。
残念ながら可愛い幼稚園児は見当たらなかったが、手を振るオッサンをカメラに収めることはできた。
このオッサン達だって大昔には充分に可愛い園児だったに違いない。
そう思って 少し無理したら見えるでしょう。
お母さんに手を引かれた可愛いオッサンの姿が。