T子さんの家には、今夜女友達が5人程集まるとか。
その中に私一人が挟まれて夕方から宴会が始まるらしい。
オッパイが一人2ケあるとして10ケに囲まれて酒池肉林のような 乳肉林の世界。
想像しただけで・・・・・恐ろしい。
しかしそれまで時間があるので「海見に行こう」と云われ、車を走らせた。
入野松原を案内してもらい、さらに西に向かって港を一巡。
港では足場の悪い岩場を平気で上がる彼女を高い所が苦手な私は仰ぎ見た。
サーファーの集う海や四万十川の河口にある公園から海を眺めて、さりげなくお互いを隠し撮り(笑)
初めて御自宅に案内され別棟に暮らしているお母様に挨拶した。
まだ大宴会には早いと云うことで シャワーを浴びて汗の匂いを流し、一応彼女に訊いたのは・・・・・
「ねぇ、あの・・・・・勝負下着は 穿いた方が良いの?」
「要らない」と一言で突き返されたものの、私の耳には別の言葉に翻訳された声が聞こえてきた。
「バカねぇ、オンナにそんなこと 聞くなんて・・・・・ウッフン」
いつしかテーブルの上には、写真でしか見たことのない見事な皿鉢料理が並び度肝を抜かれた。
土佐弁の混じるハチキン達の言葉は半分理解できないけれど、勢いに押されて食べたカツオは本当に美味しくて忘れられない夜になった。
布団に入り横になったものの なかなか寝付けない。
もしかしたら この土地の風習で夜伽なんてのがあるかも知れない。
ジェームスには もしもの時には頑張るようにと言い聞かせ 少し疲れた私は静かに目を閉じた。