何とか鼻血が止まりハンドルを握った。
3月に四国へ渡った時に瀬戸大橋としまなみ海道を通ったので今回は無条件で淡路島から明石海峡大橋を抜けることにした。
先ず目指したのは大鳴門橋を眺めることができる鳴門公園だ。
高速を下りて走っていると見つけたのが霊山寺の案内標識。
霊山寺と云えば四国八十八か所遍路の第一番札所だ。
お遍路さんは、逆打ちを除いてはこの寺をスタートとして歩き出すので遍路を歩いてはいないけれど、御朱印だけでも頂こうかと車を停めた。
この寺では遍路の装束一式を揃えられ、遍路の心構えなどの講習を受けることも出来るようだ。
白装束を着た人が沢山並ぶ中に入ることをためらった私は、御朱印を諦めて寺を後にした。
道を間違えながらも何とか到着した鳴門公園の駐車場。
入口で「???ですけれど良いですか?」と訊かれたのは、鳴門公園へ上がるエスカレーターの営業時間が終わっていると云っていたようだ。
仕方が無いので本来なら東洋一の長いエスカレーターで上がる展望台へ、一段一段石段を上がることになった。
金刀比羅宮の最後の133段を鼻血で断念した分を頑張っていると思えば そんなに辛くは無い。
途中まで一緒に上がっていたオッチャン達は 諦めたのか いつの間にか消えた。
ヒーヒー言いながら辿り着いた展望台からの景色は なかなかの絶景だった。
息を整えていると珍しくルンバ(家内)から「今何処にいるの?」とメールが入った。
日暮れと戦っている最中の私は面倒なので「天草」と返信した。
多分ルンバは地図帳を出して、一生懸命 天草を探していることだろう(笑)