八幡浜で宿泊した安ホテルは微妙だった。
Pは自由に出入りできて良いのだが、建物が古すぎる。
数日前に九州の安ホテルで虫に食われた腕がまだ癒えていないので、また同じ目に逢うのではないかと怯えながらホテルへ入った。
エレベーターが無いので2階の部屋までバッグを抱えて上がり、何とか入室して椅子に座ったら床のカーペットがズレた。
敷いてあるカーペットがホームセンターで売っている角型のものをレゴのように並べて敷き詰めてあるのだが、床に貼りつけていないので椅子を動かす度にズレる。
だから 自分で何度も床の修正をしなければならない。
翌朝、虫に刺されることもなく目覚め、愛媛を案内してくれると云うKKさんの助手席に乗車。
以前書いたが四国の道は 急にメチャ狭くなる。
崖上の道はブラインドカーブが連続するので対向車が来たらどうするんだろうと思うのだが、全く気にしていないようにブッ飛ばすKKさん。
私はドアにしがみついてカーブから突如現れる対向車を見つける度に「車が来たぁ」と叫ぶのだが、KKさんは平然とアクセルを踏み続け「木漏れ日が綺麗だねぇ」なんて余裕だ。
「私は木漏れ日は見なくて良いから路面に集中して」と半ベソでオネガイした。
先ず案内されたのは出石寺(しゅっせきじ)。
真言宗の古寺なのに八十八ケ所からは外れた別格本山と云う事だが、この山深い寺にも巡礼者の姿があった。
KKさんが どうしても私に見せたいのは肱川に漂う川霧らしい。テレビの珍百景で紹介されたように記憶している。
山道をどんどん下ったのだが肱川河口は残念ながら良い天気。
展望台にも上がってくれて、見晴らしの良い肱川河口の景色を目に焼き付けた。
湘南に似ていると言い張る、江の島も江ノ電も無い普通の浜辺を走って戻り
「今度は直線道路が続く北海道を案内するからね」と固い約束をしてKKさんと別れた。
★番外編
スリスリの友人Gクンが我が家で一緒に夕食をとるとのこと。
ルンバが今度は何を御馳走しようかと悩むのは 得意なレパートリーが少なすぎるからだ。
だから、「外で焼肉バーベキューをしよう」と提案したら目を輝かせて食いついてきた。
肉と野菜を買ってきて、庭にコンロを組み立てたり椅子を並べたりして動き回るのは私だ。
腰が痛くなるし疲れも半端ではない。
テルテルも参加して何とか日暮れ前にバーベキューが始まった。
せっかく晴れていたのに夕方から霧に覆われ上着を重ね着しての寒中バーベキューだったが、なかなか良かった・・・・・と思う。