昨夜、薄暗い外を見て「雨が降っているみたい」と云うルンバ。
まさか1月に雨が降るなんてと思いながら闇を透かして見たら、街灯の中何かが降っているのが見えた。
1月に雨が降るなんて、私の記憶には無い。もしかしたら珍事かも知れない。
根雪になるはずの白一色に染められていた路面が、闇の中で少しずつ自分の色を取り戻した。
そして訪れた氷の世界。
半分だけ溶かして満足したのか、中途半端で作業を終えた雨をマイナスの気温が固めた。
スケートリンクならまだ良い。平面だから何とかなる。
ツルツルにして凍ったタイヤの轍(わだち)や足跡は、羽生結弦選手でも無理な技を要求する。
歩道を歩いている人は、ツルッと滑り絶望的な体制から見事に立ち直る妙技。
車中で思わずウワッと悲鳴を上げ、無事な姿を見て心の中で小さな拍手を送った。
赤信号で停まっていたら左折しようとしていた車が45度だけ曲がった姿勢のまま目の前を直進し、交差点のド真ん中で止まった。
これには拍手どころではない。他人事ながらドキドキが止まらなかった。
スーパーのPだって一面が氷の海。
ドアを開けて右足を車の外へ出した途端、勝手に足が流れて左手はドアを掴んだままグキッと云う程の大開脚。体は大きく反ってアルゼンチンタンゴ。
私のポーズをみて、心の中で拍手をしている人が何処かにいるだろう、きっと。
あ~~~~~まだ股が痛い。