北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

負けはしない

2022-01-12 21:29:54 | 日記
昨日の天気予報で沢山の雪が降ることは知っていた。

用意しておいたシリコンを雪かき用具の表裏全てに塗った。
用具に雪が接着するのを防ぎ雪離れが良くなるとテレビで言っていたので初めて使ってみることにしたのだ。

シリコンが乾いたのを確認して全てを玄関内に移動。
ルンバは各自の腰痛ベルト、手袋に長靴を出して気合充分。
内緒だが、私に限っては気合充分ではない。

予報通り、夕方から雪がチラチラし始めて夜間には猛吹雪。電柱に付いている灯りの中を横に流れる耐え間の無い白い軍団。

「溶ける派」の私は早々に白旗を掲げてベッドへ入った。

今朝、恐る恐るカーテンを開けて見下ろすと道路を塞いで動けなくなっている車が見えた。

そして既に家の前を動き回っている我が家の逞しい「除雪の鬼」の姿。
見上げた鬼と視線が合い、思わず隠れる気弱な世帯主。

装具を身に着けコップ一杯の水を飲んで震える外気の中へ突入した。

周りを見ると既に8割の除雪は済んでいて私の出番は無いように見えるが、ここで背中を見せると「鬼達」に全てを奪われてしまう気がして、私も(ずーっと頑張っていたよ)と云う顔をして雪かきに加わった。

「鬼達」と云うのは一緒に頑張ってくれている「小鬼」もいるからだ。

聞くと2時間も前から動いていて、既に万歩計は1万を超えていると鼻息が荒い。

私が塗ったシリコンは凄く効いていると喜ばれた分、鬼の視線が優しくなった。

何処かの大きな都市では5センチの降雪で大雪だと騒ぎ215人が転倒して搬送され約1100件の交通事故が発生したと騒いでいたが、こちらはそれどころではない。

必死に雪かきをしないと陸の孤島になる。

交わす言葉は「重い雪だねぇ」と云うだけ。
白旗を上げない爺ちゃん、婆ちゃん総出で青息吐息の戦いが続いていた。