カーテンを開けて下界をみただけで気温がマイナスだとわかった。
車のウィンドウに霜が降りて真っ白。
路肩の水溜りも凍っている。
昨夜、靴下を履いたまま寝たのは正解だった。
急いで階段を降りて暖房の効いている居間へ入り用意しておいた半袖シャツを着た。
クソ寒いのに半袖を着なければならないのは、今日が新コロナワクチン5回目の接種日だからだ。
予約時間前にクリニックへ入ったが「密」。座る場所が無い程の「密」
隙間のような場所に数年ぶりにピタリと接触して座るルンバと私。
そして診察室に呼ばれて軽く問診を受け「それでは接種しますね」と指示され、処置室か何処かへ案内されて注射するのかと思ったら、すぐ横に立っていた看護師さんの手には既に注射器。
「えっ、今ここでするんですか?」と云ったら、当然のように「そうですよ」と云われブスリ。
普通はさぁ・・・・・・「ねぇ、良いだろう」
「イヤよぉ」と一応断ってクネクネ。
「痛くしないからさぁ・・・・・・ね、ね、ねっ」
「いやん・・・・・・ダメよぉ♡」と云いながら少しずつ始まるものなのに、いきなりブスリ。
ムードも何もなくブスリ。
次に呼ばれたルンバに「診察室で注射された」と云ったら「マジ?」と云いながら慌てて上着を脱いだ。