寝る前に電気毛布のスイッチを入れようと階段を上がっていったが、いつも日中の日が差して暖かい時に行うベッドメイキングを忘れていたようで、布団は朝起きた状態のままグチャグチャ。
己を呪い、掛け布団を剥いで先ず枕の位置を直し、シーツをピンと張ってからタオルケットを一度半分に折って均等になるように左右に垂らした。
自分をそれ程几帳面だとは思っていないが、タオルケットがどちらかに偏っているのだけは許せない。
次は電気毛布の位置調整。
不思議なことにタオルケットと掛布団は右側に寄るのに、真ん中に挟まれている電気毛布だけは反抗期のように左側に寄るのを毎日不思議に思っている。
丁寧に電気毛布を延ばしながら端に縫い込んである製品ラベルが上側にあることにフト気が付いた。
普通は目に入らないように下側に隠れているのが目に付くように縫い込んであるなんて変じゃないか?
そしてもう一つ気が付いた。それは電源を挿し込んであるソケットの形も何か変。
凝視していて気が付いた。これは表裏を間違えていたのでは?
死人が服を裏返しに着せられるように、私は今まで死人のように毛布を掛けて寝ていたのかも知れない。
だから夢には懐かしい顔の人が入れ替わり登場してきたのだ。
両親にも逢えたし逢ったことのない歌手や有名人にも友人のように接することができたのは嬉しかったのだけれど・・・・・原因が判明した。
彼らが私を仲間だと勘違いしたのだ。
今日はきちんと正位置にした。
ゆっくり眠られるかどうかは、未だ分からないけれど・・・・・