電気毛布を敷いて寝た結果、掛けて使った時よりも数倍暖かく感じた。
これは何故なのか・・・・・考えた結論は暖まった空気が上方向に溜まるからではないかと云うものだ。
微小にダイヤルを合わせているのに暑く感じ、スイッチを切って寝た。
早く目覚めたのは、何か周りがいつもより明るいから。
カーテンを開けると、せっかく出ていた路面が真っ白に変わり、斜め向かいの奥様は出勤する為か車を出せるように雪かきの真っ最中。
その他の家は、まだ雪が降っているので、やむのを待っているのだろう。
いつもは頭にタオルを巻いて「お父さんは ゆっくり寝ていなさい」と嫌味ともとれる言葉を残して意気揚々と除雪に出ていくルンバは、そんな気配もなく家でマッタリしている。
多分、足の調子が良く無いのだ。
仕方がなく本来「溶ける派」の私が一番槍。
スノーダンプを持って外へ出た途端、膝の位置まで雪に埋まり「何じゃこれは」
予報の倍以上降ったようで私のヤル気は一瞬で萎んだ。
除雪車は既に入っていて道の両側が少し盛り上がっている。それを除けて車が車庫から出せるようにしなければならない。
しばらく孤独の戦いをしていたが見かねた総隊長ルンバが出現。玄関方向を丁寧に除雪し始めた。
それにスリスリが加わって、ホッとしたのか突然の眩暈(めまい)。
「一寸ゴメン、一回休む」と云って私は最前線から離れた。