今日は家庭画報に載った作品の紹介。「波網代ハンドバッグ」 このバッグは、厳選した大分県産の真竹を薄く、細く、割ったり剥いだりしてヒゴを作る、このヒゴ取りが我々竹細工をするものにとっては命だ。単調な仕事の繰り返しであるが、一つとして気を抜くことはできない。優しい手触りのヒゴができた時はもう半分以上成功したようなものだ。次に丹念に丹念に編みこんでいく、二歩進んでは一歩下がる、そんな感じで編むことより目を詰めることが非常に大切である。編み終えたら、縁を付け、持ち手、足などを付けていく。形が出来上がったら本染めに掛かる、染め上げた後、柿渋に漬け込み、漆を塗っていく、最後のうるしの時に白い蝋を刷り込むことで編み目を浮き立たせたり、しっとりとした艶を出す。漆が乾いてから、大島紬で作った巾着を取り付けていく。
あくまで、飾り物でなく実用品としての耐久性や堅牢性、そして見た瞬間に人を引き付ける美しさを追求して作った作品である。私のところでは5年間の無料修理の保証をしている。お客様のせいで何かあった場合でも、無料修理をしている。この安心感が大切なのでは。