高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

報告2 ジェトロミラノと日本料理「大阪」

2006年11月15日 00時17分00秒 | 海外事業展開グループ

11月15日。時差ぼけのせいか、夜中の2時くらいから目が覚めてしまいなかなか寝付けないまま朝を迎えた。細かい雨が降っている。9時半にミラノ在住の村山さんがホテルに迎えに来てくれた。

_003_4早速、電車でミラノの中心地にあるドーモまで移動、最初の訪問地ジェトロのミラノ事務所にやってきた。対応してくれたのは高木さん、大変気さくな方で、話すことはどこまで本当なのか?冗談なのか?判らない落語家のような雰囲気の人だ。イタリアのいい加減な国民性や、展示会に向けてのアドバイスなどをオモシロ可笑しく聞かせていただいた。

次の訪問先はミラ_015_3ノ市内では日本料理の老舗で通っている「大阪」にやってきた。大分県から来ている天才シェフ新江さんが料理長をしているお店だ。来年の私達の展示会でのケータリングサービスのお願いとPRなどの協力を求めて、彼からのいろいろ提案やアドバイスを頂いた。「日本の本物の工芸品を知らしめる役割を担って下さい」「後に続く人たちへの為に一つ一つ積み重ねて行く努力をして欲しい」など、彼が今までミラノで苦労してきたことなどを考慮して話してくれた。

イタリア人への見せ方やアプローチの方法、まず、手に持ってもらう為の仕掛けなどいろいろアドバイス頂いた。バっグの場合は「素敵なモデルに持ってもらい、しかも、そのモデルのレベルは世界的に見て美しいモデルでないとダメです。」何故か?この「世界的な美しさのレベル」を強調した。彼が厨房に下がっている間にみんなで「そんなレベルのモデルを雇うのはどう考えても無理だよなー」と言っている間に彼が美しい女性を連れてきた。「私が言っている世界的レベルというのはこういう人です。」と、お店のお客様を連れてきた。_018_4 彼女はミラノに留学中の学生でドイツ人と日本人とのハーフだそうでミチコさんという。「日本の事に興味と知識があって、日本語、ドイツ語、英語、イタリア語が話せて世界的レベルで美しい」まさしくドンピシャだ

早速、来年の展示会でのモデルと通訳を兼ねたアルバイトをお願いした。私も毛利氏もきっと鏡で見たらびっくりするくらい鼻の下が伸びていたに違いない。

新江さんには日本からカレールーやお好み焼きの粉、棒ラーメン、ふりかけなど「天才シェフにこんな物をー」というようなお土産を頼まれた。イタリアでは本当に日本の食材が手に入りにくいらしく、我々が当たり前で買ってるものが全然手に入らないジレンマがあるようだ。なんとなく判ります。

昼食に「大阪特性ランチ」15ユーロ、「五目蕎麦、とうふ、芋の煮付けに漬物、味噌汁、デザートのアイスクリーム」_016_1 一見日本では何の変哲もないメニューだが、蕎麦も麺を打つところから、豆腐も作るところから始める、味噌汁のダシも無いので炒り子を作るところから、何から何まで作り出していかなくてはならないそうだ。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする