午後からミラノ郊外で家具のデザイナーをしている臼杵出身の波多野さんとお会いした。前回2月に毛利氏が同郷でミラノで活躍している人が居ると情報を貰い、波多野さんの住んでいるアローナまで会いに行ってからの付き合いだそうだ。25,6歳の時に死ぬつもりでミラノまでやって来て、裸一貫から現在の成功を収めた立志伝中の人だ。家具のデザイナーとしては世界的な人なのだろう。アメリカ、ロシア、パリ、香港‥‥とまさしく世界をまたに駆けて。
小柄で優しい顔つきをされているが、空手の師範でデザインの仕事以上に空手の用事で世界と繋がっているそうだ。ごく、当たり前に何気なく話す内容がスケールが 私にとっては次元が違いすぎてただただ、感心するのみであった。今回の海外事業展開をするにあたって、展示会を開催する目標に動くうちにこういった人と知り合うことが、人生の出会い、新しい可能性を芽生えさせてくれるのだろう。
イタリアの駐車事情をまのあたりにした。波多野さんが車で私たちのホテルまで送ってくれたのだが、ホテルの前には車を止める広さは波多野さんの車より1メートルくらいしか余分がなかった。その中にお尻から突っ込み、後ろの車にじわっと当て少し押す。前に切り替えして後少しと言うところで止まる。また切り替えしてアッと言う間に縦列駐車してしまった。ヨーロッパではみんなこんなにして駐車する様だ。
車に対する考え方の違いである。日本人は車を財産と考えているが、イタリアではあくまで動く道具の一つ、バンパーは当てるものと考えているようだ。