私の工房ではインターネットで販売もしている。その中で一番人気は「名入れ箸」である。
http://take-once.com/SHOP/62298/list.html
お箸とはそもそも竹冠に者と書く。恐らく、漢字が出来た古代中国でもお箸は竹で作られていたのだろう?竹は軽く、滑りにくい、繊維が通っているので真っ直ぐなお箸が出来る。しかし、本当に美しいお箸を作ろうと思うと至難の技だ。日常使う物だけに、ほんの0.何ミリでも左右が違うと違和感があるのだ。いま、私の所で「名入れ箸」にしているのは、いろんな箸がある中、使いやすさではNO1の物ではないか?と自負している。
先日、広島のお客様から20膳余り、お別れ会の食事会に「名入れ箸」の注文を頂いた。そのお客様からまた、電話があり、大変喜んで頂いた報告と(お客様の言葉をお借りすると)
「お別れ会で使ったのですが、「名入れ」の事は言わずにテーブルに置いていたんですよ!、途中で女の人が気付いて、それから大騒ぎ。」みんなが喜んで「料理で感動したことは今まであったけど、お箸で感動したのは初めてだ!」と言われた。
何も言わずに置いてあり、お客様が気付くのを待ったシチュエーションも良かったようですね。
御本人もお別れ会の盛り上がりがまだ続いているようなお電話を頂き、聞いている私も嬉しくなりました。
その時参加できなかった方の1膳の追加注文と余分に彫るお名前はお任せで追加注文を頂きました。いろいろ、考えたあげく、誰にプレゼントされても差しさわりの無いよう、秋の花を彫って送らさせて頂きました。秋桜、桔梗、撫子、吾亦紅。
ありがとうございました。