高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

違和感

2008年07月02日 05時33分02秒 | ブログ

朝ニュースをつけると、何処かの高校野球の監督がイタリア・フィレンツェの教会に落書きをした為、監督を退職しなければならないと報じていた。「えー、本当かい!嘘だろう!」なんか、違和感を覚える。確かにやった事は軽率かも知れない、でも、軽い気持ちで犯した罪に其処まで過敏に制裁を加えなくてはならないのだろうか?それに、こんな事を全国放送のニュースで取り上げる事だろうか?

1122_014 彼が行ったフィレンツェの教会には昨年私も行った所だ。そこで、現地の人間に騙されて軽い気持ちで落書きをしたとしても、その時の光景が何となく想像できる。確かに、軽率でありもう少し注意しなくてはならなかった。しかし、それを根彫り、葉堀り、突き詰めていったらどんなミスも許されないギスギスした社会になってしまう。

こんなアホな、社会現象を感じた時は「きっこの日記」http://www3.diary.ne.jp/user/338790/

を覗いてみると、やはり、6月30日付けの「落書きに激怒するKYたち」という記事で取り上げていた。この大聖堂の柱は落書きだらけで、その建物の外では、観光客相手のイタリア人が落書き用のマジックを売っている。「外人が日本の神社の来て、おみくじを木に結び付けているのを見て、同じようにやって見ようと思った。」位の感覚ではなかっただろうか?

「自分の人生を振り替って見て、お前は間違いが無いのか?お前は完璧か?」と言いたい。敗者復活戦が無ければいけない。許される範囲がなければなら無い。人間ってミスをするものなのだ。ちょっとした事なら、お互い許せるよな!」それも、本人が忘れてしまっているような些細な事で、職を失い全国ニュースで取り上げられ、「日本人の恥」の様な扱いを受けるなんて、きっとこの人は社会をうらむ事になるのだろうな。また、新たな「恨みの種」を作った事になる。

昨日の三越の担当者、金子さんの朝の挨拶にもあったが、彼の基本的姿勢は「人間はミスを犯しますよ、でも、私たちみんなで間違いを犯さない様に、又、犯した時もフォローしますよ」という心のあり方、姿勢に尽きる。

竹工房オンセ

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