お買い物のお客様は少ないが、地元なので知り合いの人や、竹関係の人は沢山見に来てくれる。この日も朝一番に別府の「竹の訓練校」の生徒が3人やって来た。3人とも30歳くらいである。丁度、私が竹を始めた頃と同じような年頃である。竹工芸をするに当たって希望と同じくらい不安もある。あって当たり前であるが、別に竹の世界だけが厳しい訳ではなく、今の世の中何を選択しても厳しいのは変わらない。それならば、自分のやりたい事を見つけ、その中で技術を身に付け、自分の作品を生み出し、育てて行く。やっただけしか帰って来ないが、反対にやった分だけ実りもある。若い人たちが竹に興味を持ってくれている事は非常に嬉しい事だが。これから、越えていかなくてはならないハードルは沢山あり、険しい道のりになるかも知れないが頑張ってもらいたい物だ!
午後になって、長男クルム、次男シンラの幼稚園時代の先生が偶然やって来た。良く気の付く明るい先生で、人間的にも子供を任せるには持って来いの先生であった。その先生が今は二人の娘の母親となり、お母さんの顔をしていた。「こら~、勝手に触ってはいけません!」「こら~‥‥etc」自分の子供だと見守るより先に小言が出てしまうようだ。
その他、趣味で竹細工をしている人たちが次々とやって来る。工房の見学の申し込みがあったり、バッグの作り方を聞かれたり、 「私の所も隠す事はありません、すべてオープンにしていますから何でも聞いて下さい!」と。