高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

準備日?

2009年06月03日 05時39分32秒 | 出張

朝、大分を出発して12時頃、羽田空港に着き、革小物の業者さんと次作品の打ち合わせ、14時半ごろ日本橋三越に到着。飾り付けを一生懸命していると、カーテンの合間から、お客様が、ヒョコッと覗いてくる。    (日本橋三越の催事会場は、同じフロアーに営業中の特選食堂があるため、通路は閉鎖されずにお客様が沢山歩いている。)

「ちょっと見せてください!」と、少し、カタコトの日本語で聞いてくるお客様がいる。

「はあ、良いですが、催しは明日からですよ」

「これ、素敵ね!私、こんなバッグを探していたの!」などと、あれを持ち、これを持ちして、鏡を見ている。韓国の人で、明日、ソウルに帰るそうだ。

「明日からでは、来れないので、今日、現金で、これ買う!」と言う。

「生まれて初めて、こんなに高価なバッグを買うのよ!」

「あなた、とても善い顔してるよ!」

さっそく、社員の金子さんを呼んで、売り上げにして頂いた。(催事場のレジはまだ用意されていないので、違う売り場のレジで打ち込んでもらうことに)

17時からの、販売員研修を受けて、催事場に戻ってくると、今度はご年配のご夫婦が、私のバッグをカーテン越しに熱心に見ている。

「これは幾ら位するのですか?」

「30万くらいです」

「そうですか、やはり良い物は存在感が違う」

そのご夫婦は、お店をやっているようで、「こういった、ご時勢なので、本当に良い物が欲しい!」と仰る。

「卸も出来ますか?」

「ハイ、条件が合えば、卸もさせて頂いています。」と

結局、もう少しゆっくりと見たいと云う事で、今日からの本番に出直して頂くことになった。

昨日は準備日なのに、とても、幸先の良いスタートである。

竹工房オンセ

コメント
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