高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

階段を登っている感覚  24段目

2011年02月11日 06時36分34秒 | 階段を登る

先日の「どっとこむおおいた」のセミナー講師の山岸さんが、講演の中で、面白いことを言っていた。
インターネットで、お客様の心を捉えるのに、エピソードとして、「侍ジャイアンツ」と云うちょっとマイナーな漫画の事を話していた。

何故、そんな事を書くのか?と云うと、
その中の例えが、実に判りやすかったのだ。

Photo 「侍ジャイアンツ」とは、70年代初めに少年ジャンプに連載された野球漫画である。「巨人の星」の二番煎じのような感じの漫画だが、テレビ放映もされている。

その中の登場人物にインデアンの「ウルフ・チーフ」と云う人物が出てくるのだが・・・・

ここからは頭の中で想像してください。

崖の上に槍を構えて、一人立っているウルフ
これから、この槍でバッファローの狩をしようと云うのだ。

崖の下を見下ろすと、地面を覆いつくすほどのバッファローの群れが走っている。

もうもうと土煙を上げて走っている。何千頭も居るのだ!

その群れに向かって、思いっきり槍を投げる

「グサッ!」

群が走り去った後には、地面に突き刺さった槍が1本

来る日も、来る日も、同じ様に地面に刺さるだけである。
地面を覆いつくす程、沢山のバッファローなのに!

そこに、長老が現れて、ウルフに言う
「お前は、あんなに沢山のバッファローが居るのだから、あの中に投げればどれかに当たると思ったのだろう!」
「馬鹿者ー!」
「あの群の中の1頭だけを見るのだ!」
「お前が狙うのは、1頭だけだ!」

そして、翌日、無数に走っているバッファローの中で、1頭だけに狙いを定めて槍を投げる

こんなエピソードなのだが、
この例えが、「今のインターネットでお店をやる時と一緒だ!」と云うのだ。

現在、日本のネット人口は9000万人とも、言われている。
地面を覆いつくす程のバッファローだ。
その無数に居るお客様に、「ただ、槍を投げても、絶対に当たりませんよ!」
あなたのお店の商品を届けたい人が居るでしょ!
こんな人に使って貰いたい、こんな人にお知らせしたい人が居るでしょ!

実に面白い例えだった。さすが竹虎ですな!

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