高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

名古屋フォレストクリニック

2011年02月16日 07時42分18秒 | 家族

214_006a名古屋フォレストクリニック。

南大高駅から、母親の手を引きながら雪の中を歩いた。
この日の情景は、きっと忘れることは無いだろう。
病院はまだ最近出来たのか?白に統一された美しい院内である。
受付を済ませ、暫くして診察していただいた。

214_007a 診察している先生の写真を撮ることは出来ないので、ロビーに貼ってあった新聞記事だ。
河野先生、雰囲気は吉本新喜劇の「チャーリー浜」を少しふっくらさせた感じの、人懐っこい話し方をする先生だ。

最初は家族構成や、今までの患者の生い立ちなどを聞いている、母親も、敬語を使いびっくりするほどしっかりした受け答えである。
その後、腕を曲げて見たり、体力的な衰えを診る・・・

「桜・猫・電車」と書かれたプレートを見せ、「1分後に何て書いてあったか聞きますから覚えてください。」
その後、
「今日は何日?」
「今日は何曜日?」
「今は平成何年?」

ポンポンポンと早いテンポで質問していく。ゆっくり考える時間を与えないのが、ポイントのようだ

「6・3・8・2」 はい、今の数字を反対から言って
「7・9・5・6」 
はい、今の数字を反対から言って
ところで、さっき三つの言葉を聞くからと言ったけど何だった?

「?・?・?」

「ピンクの綺麗な花は?」

「・・・・・・・?さくら?」

「そうそう、じゃあ、次の言葉は?」

「???」

「可愛い動物だよ」

「??  猫?」

「そう、そうだよ、じゃあ最後の言葉は?」

「????」


「乗り物」

「???電車かな?」

「お母さん、感が良いね~」

この後、「野菜を10種類言ってみて」など、幾つか質問をして

CTスキャンや採血を済ませ、もう一度診察を

「あぁ、大体判りました!普通の先生では判らないでしょうな」
「アルツハイマーです。」
CTの結果、小さな脳血栓も見つかった。


今まで、「自分は全然おかしくないのに、ボケ扱いされる」と云う疑問が、専門医によって、初期の認知症と判り納得できたのだろう。
私達家族も、本人の状況を本人に判ってもらうという、一番肝心の現状認識から、方向が決められるので、やっと、スタートラインにたった気持ちである。


病院からの帰り道、母親が「早いうちに判って良かったね!」と、にっこり笑って言ったのが実に印象的であった。

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コメント (3)
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