高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

名古屋松坂屋 「日本の職人展」始まりました。

2014年11月27日 06時47分56秒 | 出張
今回の催事は、複雑な思いを持ちながらスタート致しました。
というのは、長年、松坂屋での催事には、必ず私とペアを組んで頂いて居た販売員の方が、1週間前に、突然のお亡くなりになったのです。
http://blog.goo.ne.jp/takae_1/e/661f0fd32375b4bfd4156045939c079e

彼女に育てて貰いながら、ここまで来る事が出来たのです。
今、オンセの催事で、多くの人から喜んで頂いて居る「名入れ箸」も、10数年前に、たまたま、彼女に竹箸を買って貰ったら、「先生、箸の此処んところに、名前を彫ってくれません?」と、言われたのです。気軽に、「ああ、良いですよ!」と、彫ってあげたら、本当に嬉しそうに喜んでくれた姿を見て、「これだ!」と、商品化するように成ったのです。

ある意味、今回は彼女への、レクイエムの気持ちを持って臨んだのです。

急遽のピンチヒッターとして、販売員に立ってもらったのは、竹細工の後輩で、名古屋に戻って、竹工房を開いている小林さんです。


彼女でしたら、販売は慣れてなくても、竹の知識はあり、人柄もおっとりとした人間の良さが出て居ます。7日間の催事の内の、5日間を手助けしてくれる事に為りました。

はたして、初日の職人展がスタート致しました。
雨でお客様が、比較的少ない中、私のブースは、ず~と、お客様が途切れることが無く、幸先の良いスタートを切ることが出来ました。
きっと、天から無くなった柿平さんが、微笑んで見ていてくれるのでしょう。

柿平さん、ありがとうございます。


コメント (2)
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