高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

種まき、

2008年05月23日 08時33分33秒 | 海外事業展開グループ

昨年、ミラノでの展示会を終え、3年がかりで準備し、コツコツと積み上げた成果を出す事が出来た。多くの方から、「その後どうなるの?何か、良い仕事になりました?」などと聞かれるが、そう簡単に新しい仕事が増えるわけではない。

2月に新宿伊勢丹での「大九州展」で別府竹細工として、ひとブース頂き、ミラノで発表した作品を見ていただいた。その時、油布さんの作品を見ていた伊勢丹の上層部が感動して、「是非、特選売り場で遣って貰いたい!」とオファーが来た。新宿伊勢丹の特選売り場といえば、デパートの中でも最高の売り場である。このお話も、ミラノでの展示会をしたお陰で、結びついてきた話だ。今回、良い結果が出せれば、毎年、特選売り場で「別府竹細工」を表現する新しい展開につながる事になる。

また、イタリア在住のデザイナーから、プレートの中に入れるデザインの依頼が舞い込んできた。まだ、どんな展開になるか?未知数であるが、ミラノに行った事で小さな小さな波紋が広がって行くような感触がある。今、種まきしておかなければ、将来実る事は無い。途中で枯れてダメになってしまう種も沢山あるのだろうが、一つでも育って実る事があれば良いのだ。「一粒万倍」。

竹工房オンセ

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