ケンのブログ

日々の雑感や日記

スイスロマンド管弦楽団大阪公演 ジョナサンノット

2019年04月15日 | 音楽
昨日はシンフォニーホールに
ジョナサンノット指揮スイスロマンド管弦楽団の
コンサートを聴きに行った。
オーケストラは指揮者の左手から
ファーストバイオリン、チェロ、ビオラ、セカンドバイオリンが並ぶ
対向配置だった。
最初に演奏されたのが
メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲ホ短調作品64
バイオリン独奏 辻彩菜さん
第一楽章
落ち着いた感じの演奏の開始。
弦楽器はピチカートも含めて
マイルドな響き。
マイルドでふくよかな響きと思う。
ティンパニもマイルドに鳴っていた。
フルートで出てくる甘い第二テーマも
マイルドな音色だった。
カデンツァの直後の木管と金管、バイオリンの
アンサンブルはしみじみと美しいと思った。
第二楽章
第一楽章に続いて演奏の切れ目なしに
第二楽章が始まる。
バイオリンソロのテーマの奏で方が
しっとしとしていて美しい。
オーケストラの音はやはり
マイルドでふくよか。
弦楽奏者はみんな体格がいいので
余裕をもって演奏しているように見えた。
第三楽章
第二楽章からほとんど切れ目なく
演奏が始まる。
オーケストラがやや短めのフレージングで
バイオリンソロをサポートしているのが印象的。
オーケストラの弦がやわらかいメロディを
奏でるときは音にとてもリアリティが
あってうっとりした。

辻 彩奈さんがアンコールに演奏したのは
J.Sバッハの無伴奏バイオリンパルティータから
第3番ガボットアンロンド。

ホールの残響をとてもうまく生かした
透明感のある素晴らしい演奏だった。
そういえばメンデルスゾーンのコンチェルトの
第一楽章カデンツァも
どことなくバッハに似た部分があったなあと思った。

20分の休憩をはさんで次に
演奏されたのが
マーラー 交響曲第6番 悲劇的

オーケストラはメンデルスゾーンと同じく対向配置。


第一楽章
混沌とした趣をたたえながらも
古典的な意味ですっきりした演奏であるように思えた。
古典的と思ったのは
モーツァルトのソナタ形式の作品の
多くがそうであるように
提示部で第一主題から第二主題まで
同じテンションですっと駆け抜けるような
演奏だったから。
あるいはこれは古典回帰の演奏なのかと最初は思った。
しかし演奏がだんだん展開していくと
そこはマーラーの交響曲なので
いろいろ混沌とした部分
ロマンティックな部分、さまざま出てきて
とても古典回帰などどいう一般論では
くくれるものではないことを思い知った。

第二楽章
悪くないけれど
ちょっととらえどころがないなとおもっているうちに
演奏が終わってしまった。

第三楽章
ここは深くて美しい世界だと思った。
ただ、演奏を聴いていて
今までに僕が聴いたどんな範疇にも
属さない演奏のように思えて
なんだかとりとめがないなと感じていたことも事実。
それは第一楽章から第三楽章まで
通しての話だけれど、、、。

第四楽章
ここも渋い演奏とは思ったけれど
退屈した部分もあったというのが事実ではある。

最近、マーラーをあまり聴いていないので
良い機会ではあったと思う。

演奏後の指揮者に対する拍手やブラボーが
すごくて、
最後は指揮者一人でステージに出てきて
それでもかなり拍手が鳴っていたので
どういうことかとあとで調べたら
東京交響楽団などけっこう日本で
なじみの指揮者であることがわかった。

関西でぼーっとすごしていると
そんな情報にもうとくなってしまうなと思った。