ケンのブログ

日々の雑感や日記

東京都交響楽団大阪特別公演 4月21日

2019年04月22日 | 音楽
昨日はフェスティバルホールに東京都交響楽団
大阪特別公演を聴きに行った。
指揮は大野和士さん。
ピアノ独奏 ニコライ ルガンスキーさんで最初に
演奏されたのが
グリーグ ピアノ協奏曲イ短調 作品16
安定した演奏と思ったけれど
なんかムード音楽っぽい演奏だなとも思った。
曲がムード音楽っぽいから演奏がそう聴こえるのか
演奏そのものがムード音楽っぽかったのかよくわからないけれど。
オーケストラの音はなんか濃厚な音だなという
印象を持った。

ルガンスキーさんはアンコールで
メンデルスゾーンの無言歌集から
一曲ひいてくださった。
これもなんだかムード音楽っぽいなと思った。
あと、メンデルスゾーンの音楽って
ときどきバッハを思い起こさせることがあるなと思った。

ルガンスキーさんはカーテンコールの時
腕をちょっとだらんとして
もじもじしたような、はにかんだような仕草を
されてそれもちょっと印象的だった。

20分の休憩をはさんで次に演奏されたのが
ベルリオーズ 幻想交響曲作品14
第一楽章
遅くなったり早くなったりジェットコースターに
乗っているようにスリリングな気持ちになった場面が
何度かあった。
弓をすばやく力強く動かすときに
弦楽器の奏者の方々の体幹に
気合いが入っている感じで
なんだか見ていて気持ちがいいと思った。
曲の場面ごとにいろんな表情が演奏に
出ていたけれど
なんか演奏全体の安定感を
そこなわずにそういう変化をつけておられるところが
すごいなと思った。
第二楽章
やはりワルツは夢見心地でよかった。
途中で指揮の大野和士さんは本場フランスで
こういう感覚を会得されたのだろうか
とかいろいろ想像を膨らませながら聴いていた。
第三楽章
静かに木管楽器が歌うなか
弦楽器のおとがざーっとさざなみのように来たり
して表情が豊かだなと思った。
指揮者が左手をブルブルっと動かすと
オーケストラからもブルブルっと言う感じのおとが出てくる。
さっと流れるように動かすとさっと流れるようなおとが出てくる。
そういう様をみるのも楽しかった。
楽章の後半はだんだん音楽が盛り上がっていった。
第四楽章
最初、金管楽器がちょっと変わったおとを出していたので
どんなしかけになっているのだろうと目を凝らしたけれど
近眼のためかどこからおとがでているのかわからなかった。
やっぱりこの楽章はマーチで盛り上がるなと思った。
第五楽章
ここもかなり盛り上がった。
最後は地鳴りのような響きを弦楽器が
醸し出すなかで華麗に音楽が終わった。

本当に幻想交響曲って
生演奏で聴くと世にも美しい音楽だなと思う。