ケンのブログ

日々の雑感や日記

夏越の払え

2019年06月09日 | 日記
自宅近所のM神宮のお茶会に行く。
境内にあじさいがきれいに咲いていた。
アジサイはいまいろんなところに咲いているけれど
神宮のアジサイはやはりちょっとゆったりしていて
趣が違うなと思った。
細かいアジサイの種類を知っていれば
この種類のアジサイとかけるのだけれど
それが書けないのが残念な気がする。
境内には風鈴がたくさん出ていて
涼しげなおとをたてていた。
六月の末が夏越の大払えで
ちのわが出ていた。
ちのわを横八の字を描くようにくぐって
本殿にお参りすると無病息災
千年いいことがあるというようなことが書いてあった。
かつげる縁起はかついでおいたほうがいいかなと思い
書いてあるお手本通りの作法でお参りした。
夏越の払えの時期の到来は一年半分終わった証拠でもある。
本当に早いなと思う。
ここのお宮のお水は今日は機械の故障でとまっていた。
水をくむ場所のそばにある手水のところで
そこの屋根にかいてある明治天皇の御製を読んでいたら
今日はお水は止まってますよ
と水をくみに来た人から声をかけられた。
そうですね。ありがとうございますと答えた。
手水のところでボーッと明治天皇のお歌を読んでいたので
僕も水をくみに来たと勘違いなさったと思う。
しかし、ここの手水の屋根の裏に明治天皇の
お歌がかかれていることを知る人はほとんどいないようだ。
逆にそんなに簡単に人に教えたらもったいないのかもしれないと
思ってしまう。
明治天皇のお歌の左に鏡があって
その鏡のさらに左には
心とともに姿も正しく
と書いてある。
ほんとうにそうであればいいなあとしみじみと思う。
水をくみに来た人の子供が
水が出ないと知ると
今日は運が悪かったなあと言っていた。
おやも、そうやなあと言っていた。
やはりお宮に水をくみに来るような人は
「機械が壊れて水が出えへんなんて
どないなっとるんや」という言い方はしないんだなと思った。
※ここでいう機械とはたぶん地下水をくみあげるポンプのことです。

お参りを済ませて茶席の待ち合いへ
茶道具やさんがもってこられた茶碗を見ると
蟹、かわせみ かえる、あさがお、など涼しげな
絵柄の茶碗がならんでいた。
やはり季節を感じながらいろいろ商品を
用意するのはどの世界でも同じだなと思った。

朝、出かける前にラジオを聴いていたら
平成一桁のヒット曲と言っていた。
そんな言葉をきくと
昭和だけでなく平成もずいぶんむかしの時代のように思えてくる。
実際平成一桁くらいの頃のことを
思い浮かべてみると
確かにかなり遠い日のことのように思えてくる。
ちょっとした言葉遣いによる
意識の変化でものごとの見えかたが違ってくるものだなと思う。
逆にだからこそ言葉遣いが大切なのだと思う。