ケンのブログ

日々の雑感や日記

七月二十一日

2019年07月21日 | 日記
ある小説を読んでいたら
高度成長期の経済発展のしくみが
端的に表現されていた。
例えば自動車に関して。
自動車がある。最初は一部の裕福な人が乗るものだった。
しかし、自動車は便利で必要なものという宣伝をすると
今まで自動車に乗らなかった層の人も乗るようになる。
一括払いできない人には月賦つまりローンを用意する。
これによりクレジットの会社が潤う。
また自動車が普及すると道路工事も盛んになる。
建設業やそれに付随する仕事も繁盛する。
すると土地の値段もあがり不動産に従事する人も
ふところが潤う。
自動車事故が心配だという人のために
保険もでてくる。
いつしか保険にはいるのはなかば必須というまでになり
保険業の人も潤う。
道路の近くにあるレストランや様々な産業も振興する。
こうしてみんなが潤えば国の税収もふえ
公共投資もふえ経済はますます活性化する。
というような記述が巧みになされていた。
言われてみればその通りで
本当に僕が子供の頃はそんな感じで
経済が発展していたなと思う。
今は素人目にみると
高度成長期のような経済のカンフル剤はどこにも
見当たらず、窮屈な時代になっているなあと感じる。
だから、コストをカットする意識を持っている人が
意識が高い人と見なされ
そういう意識が支配するなかで経済活動が営まれ
結局みんなが窮屈になっているように思えてならない。
今日は参議院選挙の投票日。
日頃、それほど政治に関心を持っているわけではないけれど
選挙広報を見ると
衆議院の選挙に比べて
なじみの候補者の顔も少ないように思う。
政党もたくさんあるけれど
どの政党がどういう方向性のある政策を
打ち出そうとしているのかわかりにくいように思う。
身を切る改革、という選挙広報の見出しをみても
その見出しが何を伝えようとしているのか分かりにくいし、、、。
結局どこの政党に投票しても、どの候補者に投票しても
この選択でよかったのだろうかという一抹の不安を
感じてしまうような選挙だなと思う。
なるべく安心して暮らせる世の中であるようにと願っている。