隣のそのまた隣の街にちょっと大きいカラオケ喫茶がある。
そこで80歳すぎくらいのおじいさんが演歌を歌っていた。
その演歌はサビの最後のところが
男の花道を〜♪という感じで盛り上がって終わる歌だった。
おじいさんは
男の花道を〜♪
と歌い終わるとその場で「どうだ。俺は男だ」という感じでとても満足そうな顔で
肩をいからせて、ちょっと斜めに構えて仁王立ちになってしまった。
いやあおじいさん完全に男の花道の世界にひたりきっていると思った。
昔、高倉健の任侠映画を見ると、みんな肩をいからせて映画館から出てきた
という都市伝説のようなものがあるけれど
あのおじいさんの姿を見ているとその都市伝説そのものだなと思った。
ちょうど高倉健の任侠映画を見ておられた世代の方だし、、、。
でもああいうおじいさん好きだなと思う。