ケンのブログ

日々の雑感や日記

おばちゃんの苦情

2020年06月20日 | 日記
数日前の新聞に塾の広告が挟まれてきた。僕が住んでいる地域では公立のトップ高校への合格実績が最も高い塾のひとつであるP塾の広告である。

そこにこんなキャッチが出ている。

‘’もはや勉強だけでは生きていけない。

与えられた課題をこなすだけの学校は時間の無駄。非効率な上に、子供の追求本能を封鎖する。本能を刺激する内発型授業で、楽しく学んでみませんか。

多くの人は「学校は当然」「勉強は当然」と思っており、「そもそも学校って必要?」
「勉強って必要?」などと考えたことがありません。つまり大半の人は、強制圧力に順応し決められたことに従って生きているだけで、何が必要で何が不要かを、自分の頭で考えたことがないのではないでしょうか。

マスコミやネット対しても同じで、盛んに情報を収集してそれだけでなにかわかったつもりになっていますが、実は何が事実なのさえもわからなくなっているのが実態です。情報を収集するだけでなく、例えば自分の頭で「コロナの正体は何か?」を追求しない限り、何が事実かも見えてきません。

学校の勉強も同じで。教科書を読んでわかったつもりになっていますが、それは単に情報を収集しただけで自分の頭では何も追求していません。

このように与えられた課題をこなしているだけでは、全く追求力のない指示待ち人間になってしまいます。この大転換の時代、それではこの先、生きていけなくなります。今、必要なのは、順応回路から脱却して自分の頭でものを考えること。そのための新しい学びの場がP小屋 P塾です。‘’

なんか読んでいて恐ろしくなるような文章だなと思った。人の頭を混乱させ扇動するような文章。

最近こういう宣伝が塾の宣伝に限らず多くなったなと思う。

インターネットの影響が大きいと思うけれど
最近特に、もう何でもいいからハッタリをかまして、とにかく反響を呼ぼう。ハッタリをかましたらそれを見透かしてくる人もいるかもしれないけれど、そんなこと気にしてたら競争に負けてしまう。とにかくまずハッタリ。そしてできるだけたくさんの数の客を集める。それで何か問題が出たらそのときクレーム処理すればよい。そんな発想の宣伝や商売が多くなっているような気がする。

ちょっと由々しき問題であるように僕には思える。

本当に、真面目に地道にやって誠実に宣伝するのが結局は強いという世の中になってほしいものだと思う。

今の世の中もきっとそうなのだとは思う。

ただ、激変する価値観の中でみんながそれを見失っているだけなのだと僕は思いたい。

話は変わって。

今日コンビニで男のバイトの店員の方がおばちゃんに
カードお持ちですかと聞いたら
「何言ってるの、あんた。私カードなんか一度も使ったことあらへんわ。」と言ってそのあと男の店員とおばちゃんの間でなんとも言えない沈黙の時間が何秒か続いた。

僕が勤めていた会社で自己紹介の欄に
苦手なもの=おばちゃんの苦情 と書いていた人がいたけれど
本当にこういう時のおばちゃんの一言って強烈だなと思う。

ただ、僕もカードのこと聞かれるの嫌いな口なので
おばちゃんもっと頑張れ。もう一言なんか言ってくれ。と心の中で叫んだけれどそれだけで終わった。

おばちゃんは不機嫌そうな顔をして商品を持ってコンビニを去った。