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春雷と秋霜

2016-08-28 20:09:10 | 読書

葉室麟著

「秋霜」

読み終わりました

 

これは、「春雷」の続編です

 

秋霜を読もうと思うなら、まずは春雷から読むことをおすすめします

 

蜩の記 潮鳴り に続く羽根藩シリーズ

 

藤沢周平さんは海坂藩

葉室さんは羽根藩

 

気合が入っています

 

「春雷」

主人公は多聞隼人

 

羽根藩に仕官の口を求めてやってきます

しかし、目の前で若き主君の兼清の馬があばれ

幼い娘はその馬蹄により死に、妻の楓のお腹の子も死んでしまいます

その娘の命と引き替えに羽根藩に召抱えられます

そんな夫が理解できずに楓は離縁します

 

多聞は財政難の藩を立て直すために改革を断行し、鬼と呼ばれます

 

そして、家老にまでのぼりつめます

 

鬼とよばれてまでも、愛する妻と離縁し

娘のかたきの主君のために改革をすすめるのか?

 

ラストにそうだったのか、そのために・・・と涙涙です

 

壮絶な最後でした

 

「秋霜」

 

多聞が死んでから3年

 

多聞に魅了された人々がいる羽根藩に

謎の男、草薙小平太が現れます

小平太は多聞と因縁があったのでした

 

この小平太が秋霜の主人公

 

どこに行っても、多聞の話が出てきます

多聞とは一体どんな男だったのか?

 

彼は多聞の別れた妻楓の欅屋敷に住むことになります

楓は孤児たちを欅屋敷で育てています

 

欅屋敷の面々にだんだんと感情が移っていきます

 

そして、彼女たちを守る決心をします

 

楓の心の中には多聞がすんでいる

自分の想いは叶わない

それでも・・・

 

命をかけ子どもたちと楓を守る小平太

あ~どうなると最後のシーンは手に汗を握ります

 

読後感はどちらもいいですからお勧めですよ

 

コメント (2)
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