馳 星周著
少年と犬
傷つき、悩み惑う人々に寄り添う一匹の犬は
なぜかいつも南の方角に顔を向けていた。
人と犬の、種を越えた深いきずなを描く感涙作。
多聞(たもん)という名前の子犬と3歳の光君は
公園で出会う
ふたりは運命の相手に出会ったかのように仲よしになる
そんな二人を引き裂いたのが2011年の震災
多聞の飼い主だった女性は亡くなっていた
光君は震災の恐怖で心を閉ざしてしまう
光君一家は熊本に引っ越す
多聞は、西へ西へと向かう
光君に会うために
5年間の旅の間に出合う訳ありの人々
男と犬
泥棒と犬
夫婦と犬
少女と犬
娼婦と犬
老人と犬
そして最後に少年と犬
ここから涙要注意です
今年の春、犬にかまれた私
犬は苦手
そんな私ですが、今度生まれた時には、絶対犬好きになりたい
と強く思いました
子どものときに観た「名犬ラッシー」を思い出しました
この本の解説は北方謙三さん
本屋でこの解説だけでも読んでみて下さい
ちなみに163回の直木賞受賞作品です