すずめ休憩室

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気の向くままにつづってみました。

青い月の夜

2007年04月27日 | 漫画・本
昭和44年に発行された石森章太郎(現・石ノ森章太郎)さんの選集2です

44年という事は私の生まれた年だよ、すごいな~
この貴重な本をまたもやトミーさんがお貸ししてくれました。いつもありがとうございます

収録作品は
「青い月の夜」
「みどりの目」
「きのうはこない だがあすもまた」
「雪の日に」
「氷の花」

どれも昭和32~36年の間に発表された初期作品です

昭和40年代に生まれ、科学戦隊モノのTVで見て育った私にとって大好きだった「仮面ライダー」「キカイダー」「ゴレンジャー」などの原作者で「サイボーグ009」の作者でもあり、近年ではヒューマンドラマ「ホテル」などを手がけた石森さんって、なんとなーく「男の世界」というイメージがあったのですが、元々は少女漫画家として活躍されていたのですね~

歌舞伎などの女形が本物の女性より女性らしい所作をするというのは有名な話ですが、この石森さんの描く少女たちもとても愛らしく魅力的に描かれています。
よく創作をされる方って理想の異性を描くというけど、そんな感じなのかしら?(笑)

そして作者本人が漫画に登場する手法は手塚治虫さんも使われていましたが、石森さんのそれは自分と一緒に「妹」という読者が自分とダブらせることの出来るキャラと登場させて漫画の手法や創作などの会話する形となっており、より読者が親近感を持てるようになってます

またコマ割なども色んな事に挑戦されていたんですね~
今見るととても斬新に見えるけど、この探究心が後々の傑作たちに繋がっている気がしてなりません。なんかそんなトコも含めて石森さんという方の偉大さを感じてしまいましたね~

ほんと時代を超えた素晴らしい作品たちに出会えたことに感謝です