すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

書道部の作品

2008年05月21日 | 思い起こせば・・・
かつて書道部に在籍していたというのはこちらでも書いてましたが、


そんなたれぞ~さんのかつての作品がこちら
 右の作品(「竪山~」と始まる方ね)

褚遂良(ちょすいりょう)と言う人の「枯樹賦」(こじゅのふ)という作品の臨書です。

褚遂良と言う人は中国の唐の時代「三大書家」の1人とも言われる人で(後の2人は虞世南・欧陽詢という人)晩年はあの有名な則天武后の不興を買い、流罪にされてしまう悲劇の人物なんですが、彼の代表作の「雁塔聖教序」は楷書なのに流れるような美しさを持つ傑作です。

「枯樹賦」は実は署名がないので、褚遂良かどうかは定かではなく「褚遂良と思われる」という作品の1つですが、これまた美しい
たれぞ~さんはこれが好きでよくこの「枯樹賦」ばかり書いていました

ちなみに原本(拓本)はこちら
 右端4文字目からの臨書になります

判るかな??


字というのは上手い下手は別として、その人の本質を表すようにも思えるんですね。
例えば光明皇后の「楽毅論(がっきろん)」なんかを見ていると初の皇族以外の皇后でありながら夫を支えて政事に関わった彼女の生真面目さと精神的強さが垣間見える気がする。部活動として臨書してても華奢な人がものすごーく大胆な字を書いたり、明るく人気者の人がとってものびやかな字を書いていたりして見ているだけでも面白かった

たれぞ~さんはどうも細かいところに固執して全体を見失うと言う悪い癖があるようで(あはは)
それは今でも抜け切っておりませんがね

暗いイメージがある書道部でしたが、本人たちはけっこー適当にやっていた気がします。
駄菓子を食べ、お茶ばかり飲んでたいして活動はしていなかったりもするけど、あの筆を持った一瞬の緊張感が好きだったなぁ・・・

今じゃ書こうと思っても書けないし、物凄い悪筆になってて筆なんて恥ずかしくて持てないけど、思い返すと幸せな気分になれます。

そう、あれが「青春時代」というものなのね(笑)