すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

きょうの猫村さん

2008年05月27日 | 漫画・本


「きょうの猫村さん」 ほしよりこ マガジンハウス


或る日、村田家政婦という家政婦派遣所のチャイムがなる。出ていると1匹の猫がそこにいた。かつて2丁目のお屋敷の飼い猫だったというその猫は飼い主とソリが合わずに家を出たそうで、家政婦としてここで働かせて欲しいと言う。「求人広告」を出したはずなのに「猫」?!と驚きつつも、家政婦としてバリバリに働けるその猫は「猫村さん」として、村田家政婦の一員としてそこに住むこととなる・・・


一時、大ブームになった「きょうの猫村さん」
読んでみたいなーと思いつつ、新刊だと1冊1200円ほどするので手が出せずにいました。
そんな時、ネットで知り合ったてのさんのところでこの「猫村さん」のレビューを見て、自分と漫画の趣味が似ている、てのさんのお奨めならハズレはないだろうと思い、手を出してしまいました

いや~納得

最初、この落書きのような絵(←失礼)に躊躇いはあったものの、読み勧めていくと、これがいい脱力系の癒しになっているとわかりました。
人間の言葉を喋って、料理、掃除などの家事をはじめマッサージまで出来ちゃうお手伝いの猫・・・実際にはいないんでしょうけど(笑)もし同じ内容を人間のキャラでしたしたらここまでの癒しは出来ないと思う。
「ありえない猫」という設定が、お手伝いさんと言う他人のプライバシーに入りがちな役がする、ともすれば「おせっかい」のような行動を押し付けがましくしていない気がするんですね。
そしてその猫村さんを通して「歪んだ現代の家族像」をさりげなく抉り出しているというか

昔の良き人情みたいなものがここにはあります

ネットや書籍では猫村さんが作っていた「ネコムライス」のレシピが公開されているそうですし、誰もが自分の近くにも「猫村さんがいてくれたら・・・」と思っているのかもね

これを読んで癒しを感じるというのはそれだけ今の人間関係が乾燥しているのかもしれないなぁ・・・

ちょっとお疲れ気味の時、読んでみるのがお奨めです!!